スマホシフトが進み、大きく変わったことの一つがニュースの取得方法です。
PC時代は、多くの方がYahoo!JAPANなどのポータルサイトを利用していましたが、最近はニュースアプリで情報収集をしている方が圧倒的に多いですよね。
キュレーションアプリと言われるだけあって、利用者の嗜好を分析して配信する記事を選別できるのが特徴です。
コンテンツを作っているわけではなく、新聞社や雑誌社が制作したニュースを配信するプラットフォームです。新聞社などのメディアの土俵で商売をしているにも関わらず、かなり収益を上げています。
どのサービスもニュースのジャンルをタブの順番を好みに入れ替えられる点はユーザーの利便性が高いですね。
スマホからの利用者数
スマホの普及に合わせて、利用者はうなぎのぼりです。
ニールセンの調査では、「ニュースと情報」サービスのカテゴリー全体でのスマホからの利用者数は、2014年6月にPCからの利用者と逆転しています。
どのニュースアプリも比較的似ているような印象がありますが、実は結構違います。ニュースアプリを比較してみます。
グノシー
個人的には広告が下品な印象があります。
- 2014年10月のデータでは、298万人が利用しています。
- マンガの配信も始めました。
- 自分に合ったニュースをレコメンドする『マイニュース』という機能があります。
SmartNews
SmartNewsは、テクノロジからエンタメまで、ニュースの幅が広いです。またアプリの動作がサクサクで使いやすい。グノシーと比べると、直感的な操作ができておすすめです。
- 2014年10月のデータでは、385万人が利用しています。
- 「スマートモード」という、ニュースソースにアクセスしないでテキストと画像だけを閲覧できる機能があり、オフラインでもニュースを読むことができます。
- Twitterでフォローしている人がつぶやいたニュースをまとめるタブは便利です。
LINE NEWS
複数のニュースソースを元に、自前の編集チームで記事を手動で要約していまする。記事の見出しをクリックすると3行程度の要約が読めます。
- アプリがスマホに最適化しているのでサクサク動きます。
Antenna
ローラのテレビCMで話題になりましたが、一時の勢いはありません。
- 2014年10月のデータでは、約106万人が利用しています。
- ファッションやエンタメに強いという特徴があります。
NewsPicks
インフルエンサーと呼ばれる方のコメントが読めるので面白い。イノベーター理論でアーリーアダプターを自認する人はだいたい使っている感じがします。
- 経済ニュースに特化し、著名人のコメントが楽しめます。
- 有料会員向けの独自コンテンツがあります。
- 利用者数は、SmartNewsやグノシーと比べると少ないですが、インフルエンサーがよく利用していることもあって、SNSで拡散しやすいです。
ニュースアプリのシェア
今回は比較の対象に入れませんでしたが、Yahoo!ニュースがぶっちぎりで強いです。スマホシフトが進んでいた3年前は、「ポータルは死んだ」などと言われてましたが、ちゃっかり首位ですね。Yahooは情報リテラシー低めの層へのアプローチがうまいです。
20代~30代男女が選ぶニュースアプリのアンケートを見てみると、Yahoo!ニュースは男性58.4%、女性47.7% と約半数を占めます。
グノシー、SmartNews,LINEニュースは合計しても男性23.6%、28.1%となっています。
正直、わたくしはYahoo!ニュースって重いしサクサク動かないので全く使ってないです。このエントリーを書くにあたって、再インストールしましたが、変わらずカクカクで何がいいのかわかりませんでした。
オススメのニュースアプリは?
わたくしがよく利用しているのは、SmartNewsとNewsPicksです。
ニュースアプリの収入源は?
ネイティブ広告と動画広告が主な収入となります。
SmartNewsとグノシーはサイトに広告メニューや料金が掲載されています。最低出稿価格はSmartNews・グノシーともに50万円~となります。動画広告だと100万円~。
テレビCMに比べたら破格に安いのでしょうね。最近、ネットにおける動画広告が流行ってます。
ニュースアプリからの流入
ウェブサイトやブログで、PVを稼ぐにはニュースアプリに取り上げられないとPVは伸びません。検索からの流入のみで爆発的な流入は稼げません。
スマホが普及している今、検索で情報を収集する人は減りましたよね。スマホユーザーはブラウザを使わないで、ニュースアプリからニュース記事を見ています。
グノシーに掲載されることを、グノシー砲と言われていて、掲載されるとめちゃくちゃPVは上がります。
ニュースアプリの今後
最大のライバルは、Apple・Facebookなどのプラットフォームになります。
AppleもFacebookもユーザーの個人情報を大量に持っていますから、ユーザーに最適なニュースを届けるという点に関しては、SmartNewsなどのニュースアプリはかなわないでしょう。
Apple News
今のところアメリカのみで提供しています。日本にも入ってくるのも時間の問題です。
Facebook Paper
こちらも今のところアメリカのみです。
Twitter News
2015年6月30日から提供を始めました。Twitter上で話題のニュースが閲覧できます。
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