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「Android Pay」がスタート!小規模ネットショップは「Android Pay」を導入すべし!

テクノロジー

9月10日、Googleは今年のGoogle I/Oで発表したモバイル決済サービス「Android Pay」のサービスを開始しました。アメリカでは100万店舗以上の小規模事業者が参加するようです。

「Android Pay」では、スマートフォンをNFC対応リーダーにピッとかざすだけで買い物ができます。

Google、Appleの2大プラットフォームは同じようなサービスを提供することになりますね。基本的に「Android Pay」は「Apple Pay」の完全なコピーです。

Android Pay

「Android Pay」の特徴

「Android KitKat 4.4」以降のNFC対応スマートフォンで利用できます。クレジットカードやVisaデビットカードを登録して、NFCリーダーにかざして決済するのです。今後はGoogle Play ストアの決済、ネットショップでのオンライン決済にも対応していくそうです。

セキュリティー

ユーザーのクレジットカード情報やデビットカード情報を直接送信することはなく、カード番号と紐付いた仮想口座番号に書き替えたものを使用するので、個人情報が漏れるリスクはありません。

スマートフォン紛失の際は、「Android Device Manager」からデバイスをロックすることができ、新しいパスワードの設定や、端末上の個人情報を消去することが可能です。

「Apple Pay」の特徴

クレジットカードの情報を保存しません。クレジットカード情報の代わりにトークンを使用するのです。このトークンも2重に守られて強固なセキュリティーを持っています。

利用するユーザーも簡単に利用でき、決済リーダーにかざしてiPhoneで指紋認証を行えば、一瞬で決済が完了します。クレジットカードやデビットカードの登録もiPhoneのカメラでスキャンするだけです。

日本でのサービスは全く浸透していないので、iPhoneユーザーの方も馴染みがないと思いますが、アメリカでは「Apple Pay」に対応している店舗は100万店舗以上あるのです。

Touch IDで本人しか使えない

クレジットカードなら本人以外でも使うことが出来ます。番号さえわかれば、不正利用は可能ですよね。

モバイル決済は普及する?

日本には「おサイフケータイ」というガラパゴス市場があります。10年ほど前から「Suica」や「ガラケー」で決済をしてきた私たちにとって、「Apple Pay」や「Android Pay」は、NFCの決済の1つにすぎないように感じます。

どんな場面で普及するのか、オフラインとオンラインの決済で分けて考えてみます。

オフライン決済

レジなどの対面での決済では、日本人にとっては「おサイフケータイ」や「Suica」で馴染み深いものになります。「Apple Pay」や「Android Pay」への抵抗はないと思います。

リーダーを配りまくって、対応店舗が増えていけば、利用者も増えていくでしょう。

オンライン決済

「Apple Pay」や「Android Pay」の大きな価値はオンラインショッピングでの決済です。「Suica」を使ってネットショッピングで買い物はできませんよね。

ネット通販ならクレジットカードで決済するから、あえて「Apple Pay」や「Android Pay」を使わないという方もいると思います。でもよく考えてみて下さい。Amazonより1割安いけど、みたこともない小規模ネットショップのサイトで、クレジットカードの情報を入力することができますか?

普通は出来ないですよね。楽天やYahooでもクレジットカード情報が流出するのに、小規模ネットショップなら、いつクレジットカードの情報が流出するかわかりません。

「Apple Pay」や「Android Pay」ならば、クレジットカードの情報が流出するリスクはなくなりますから、オンライン決済にとって非常にセキュリティーが高くて使い勝手がいいでのす。

セキュリティーが低いクレジットカード

クレジットカードのセキュリティーは極めて低いです。15〜16桁のカード番号、有効期限、セキュリティーコード、名前がわかれば、オンラインで誰でも利用できてしまいます。

カードの不正利用って年間どのくらい?

日本での不正利用額は年間約60億円です。

2014年のクレジットカードの年間利用額は約46兆円ですので、被害額は0.013%です。

クレジットカードショッピング信用供与額・信用供与残高

クレジットカードの不正利用が減る

クレジットカード会社にとって、AppleやGoogleのモバイル決済は、喉から欲しい決済システムです。

スマートフォンで決済するには、「Apple Pay」ならば「指紋認証」と「スマートフォンの端末」を使うことが必須ですので、本人確認がきちんと取れるので、カードの不正利用が減りますからね。

「Apple Pay」や「Android Pay」、モバイル決済の仕組み

「Apple Pay」や「Android Pay」はどこから収入を得ているのかよくわかりませんでしたが、このブログが詳しいです。「Apple Pay」も「Android Pay」も仕組みは全く同じだそうです。

小規模ネットショップは「Android Pay」を導入すべし!

「Android Pay」は指紋認証と端末で本人確認をするので、店舗側にクレジットカード情報が伝わりません。また、カードの入力も不要です。指紋認証だけで購入ができるのです。

また店舗側からのカード情報の漏洩もありませんので、ユーザーは安心して小規模ネットショップで決済できるのです。

今後、通販サイトの決済手段として浸透していくでしょう。