レンタルサーバーの引っ越しをすることにしました。
アクセスが少しずつ増えてきたこともあって、サイトの表示速度のアップを図ることにしたのです。一口にレンタルサーバーと言っても種類は様々で、共有サーバー、専用サーバー、最近ではAWSもあるのですが、当サイトのアクセス状況は月間3万ユーザーですので、費用対効果を考えると、共用サーバーの中から選ぼうということになりました。
共用サーバーに求める条件
- ページの読込速度が早い
- 費用がそんなに高くない
- 月間10万アクセスくらいには楽勝で対応できる転送量を備えたサーバースペックであること
- 電話サポートがあり、すぐ繋がる
- できれば土日の電話サポートも欲しい
- 電話サポートのレベルが高いこと
- サイトやデータベースのバックアップ体制がしっかりしていること
- サイトを置くデータサーバー、データベースサーバー、メールサーバが別になってるのが理想
- 共有サーバー内でプラン変更した際、移行が楽
- 専用サーバーへの移行が簡単にできるか?
- セキュリティーがしっかりしている
転出量って見落としなポイントなのですが、安いレンタルサーバーはだいたい低いです。格安サーバーだと、バズってアクセスが増えた時に、同時接続200人を超えると503エラーが出てサイトが表示されなくなったりします。
レンタルサーバーに詳しい知人や、ネットでの評判を見ながら、これらを備えていそうなレンタルサーバーは2社に絞られました。
- カゴヤ
- エックスサーバー
両方共お試し期間があるので、ここ数日、カゴヤとエックスサーバーでテストサイトを作ってテストを繰り返しています。
共用サーバーと専用サーバーの違い
レンタルサーバーは1台のサーバーに複数のサイトを詰め込むマンション型の共用サーバーと、1台のサーバーを占有できる一戸建て型の専用サーバーがあります。
カゴヤの共用サーバーの仕様は非公開でわかりませんが、エックスサーバーのスペックは高いです。高いパフォーマンスを誇る最新の16コアCPU、大容量96GBメモリを搭載したHP/DELL 製のサーバーを採用、自社にて直接保有・運用管理を行っています。さらに、1台のサーバーに収容されるユーザ数を一定数に制限することで、CPU負荷を低く保ち、安定したサイト運営を可能にしています。
このように共有サーバーはスペックの高いサーバーに、マンションのように複数のサイトが同居するのです。なので、同居のサイトがしょぼければ、めちゃくちゃ快適に高スペックサーバーを独占できるのです。
しかし、同居のサイトが人気ブロガーだったりすると、サーバーのCPUやメモリは共通なので、表示速度が遅くなったりします。
専用サーバーの場合、自分でサーバー管理者になって、サーバーOSのインストールからセキュリティーソフトを入れて運用というのは、わたしにはできないので、マネージドというサーバー会社で管理してくれるものを選ぶ必要があります。カゴヤでマネージドのサービスがあります。
安いものだと月額2,916円からあるのですが、カゴヤのサポートに電話したところ、Wordpressでそこそこのアクセスに対応して企業が安定して使うには、月額9900円のプラン以上でないと厳しいと言われましたので、今回は専用サーバーは諦めることにしました。もう少しアクセスが増えたら考えようと思います。
サーバースペック
共用サーバー
- 1台のサーバーに複数のサイトを入れるので、比較的高いものが使われます
専用サーバー
- 値段次第です。安いものは低スペックなのでWordpressなどのCMSでは使えません
メリット
共用サーバー
- 安い
- 空いてるとサイトの表示速度はそこそこ早い
専用サーバー
- お金をかけて高スペックのサーバーにすれば、めちゃくちゃ早い
- サポートが手厚い
デメリット
共用サーバー
- 人気ブロガーなどが同居していると、表示速度は遅くなる
- サポートは期待できない
専用サーバー
- そこそこのアクセスがあるなら、高スペックが必要でコストがかかる
カゴヤとエックスサーバーの比較
わたしが求める条件でテストしてみました。
ページの読込速度が早い
ツールを使って計測しました。
- カゴヤ S20 0.356秒
- エックスサーバー X10 0.398秒
- 今使っているサーバー 1.039秒
カゴヤもエックスサーバーも今使っているサーバーの1/3の応答速度です。
そんなに高くない
- カゴヤ S20で20,736円/年
- エックスサーバー X10で10,800円/年、X20で25,920円/年
月間10万アクセスに対応できる転送量を備えたサーバースペック
転送量の計算方法は、1ページあたりの容量を多く見積もって100KBとすると、1000ページで100MBです。1万ページで1GBとなります。
- カゴヤ S20で160GB/日です。理論上は、S20で160GBあるので、1日160万ページまで耐えうることになります。
- エックスサーバー X10で70GB/日、X20で90GB/日です。理論上は、X10で70GBあるので、1日70万ページまで耐えうることになります。
電話サポート
カゴヤ フリーダイヤルですぐ繋がる(平日10時〜22時)
エックスサーバー 一般電話で、日中は少し待たされることもあるが、比較的繋がりやすい。(平日10時〜18時)
土日の電話サポート
カゴヤ 10〜17時まである
エックスサーバー ない
電話サポートのレベル
カゴヤ 非常に高く、こちらの質問にも質問以上の回答がある。
エックスサーバー 人によって詳しい人とそれほどでもない人がいるが、他社の格安レンタルサーバーよりは高い
サイトやデータベースのバックアップ体制
カゴヤ
ボタン1つで簡単にリストア可能です。サイトとデータベースがバックアップできます。プランは2種類。
「Lite」(無料)
最大10GBの容量でスケジュールを1つ登録してバックアップができます。サイトかデータベースのどちらか一つ。
「Pro」(有料)
最大2TBの大容量で保存世代数の指定をして複数のスケジュールを登録できます。サイトとデータベースを両方バックアップ可能。
共有サーバー内でプラン変更した際、移行が楽
カゴヤ
サイトを置くデータサーバー、データベースサーバー、メールサーバがそれぞれ別になっています。
共有サーバー内でプラン変更は、こちらで何か設定をするということはないです。
エックスサーバー
サイトのデータとメールサーバーは同じです。データベースサーバーのみ別です。こちらも共有サーバー内でプラン変更は、こちらで何か設定をするということはないです。
専用サーバーへの移行が簡単?
カゴヤ
共有サーバーのプラン移行だけでなく、専用サーバーのマネージドへの移行も簡単で、メールサーバーは同じなので、メールはそのまま使えます。
サイトのデータ、データベースの移行もカゴヤにおいて無料でサポートしてくれるので安心です。
エックスサーバー
エックスサーバーは共有サーバーのみです。同じ会社でSixcoreというサービスがありますが、移行は大変そうです。
まず、メールサーバーがかわるので、メールの移行が必要。サイトのデータ、データベースの移行も特にサポートが付くわけではないので、知識がないと難しいです。
セキュリティー(データサーバーへ侵入された場合)
カゴヤ
サイトを置くデータサーバー、データベースサーバー、メールサーバがそれぞれ別なので、もしFTPへのアクセスがあっても、メールサーバーへの被害はない。
エックスサーバー
サイトのデータとメールサーバーは同じなので、FTPへのアクセスがあった場合は、メールの実害の可能性もあります。
FTPの許可設定
両方共、IPアドレスを指定してFTPへのアクセスを制限することが可能です。これは設定しておいたほうがいいです。
オリジナルの機能
カゴヤの機能
アクセス制限設定というものがあります。この機能を使うと、Wordpressのログイン画面に、更にパスワードによるアクセス制限を追加できます。
海外IPからWordpressへのログインを非許可にはできません。
エックスサーバーの機能
WordPressセキュリティー設定があり、海外IPからWordpressへのログインを非許可にできます。これは便利です。
カゴヤに決定
カゴヤのS20にすることにしました。年間20,736円です。
理由は色々ありますが、電話サポートが充実していることと、専用サーバーへの乗り換えも簡単な点が決め手となりました。
完全に移行したら結果をレポートします。
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