政府主導の自動運転の実験が始まります。
2020年のオリンピックを視野に入れているのは間違いないです。
内閣府は15日、車の自動走行システムの大規模な実証実験を来年9月ごろから2019年3月にかけて、首都高速道路や一般道などで実施すると発表した。
内閣府によると、国内の自動車や部品メーカー、大学などが参加。海外の自動車メーカーにも参加を呼び掛ける。首都高や東名、新東名などの高速道約300キロの区間と、東京臨海地域の一般道、経済産業省が整備中のテストコースで実施する予定。沖縄県では路線バスの実験を行う。
カーブや分岐点、合流点といった道路形態を反映させた高精度な3次元地図データを用いた走行などを実験する。
沖縄での自動運転の実験
沖縄のような離島での自動運転の実験は、うまくいくはずです。
離島は、事実上、特区のような感じで自動運転の実験を進めていくことができますからね。沖縄で自動運転のデータを取りつつ、東京での実験に備えるはずです。
久米島での超小型EVの実験
2014年に久米島で、超小型EVの実験が実施されました。
沖縄 久米島でDENSOとNEC、JAXAが連携して4月から超小型モビリティ(EV)の自動走行システム「久米モビ」の実証実検をスタートさせます。
東京での自動運転の実験
政府は、東京での自動運転の実験結果のデータは収集したいはず。だって、2020年の東京オリンピックまでにレベル4の自動運転タクシーを導入する予定なので。
高速道路での自動運転の実用化
高速道路での自動運転が、最も早く実現可能と言われています。
だって、歩行者がいないので、技術的には一番簡単なはず。
首都高、東名高速などでに、自動運転の実用化は2020年までに間に合うと思います。
4段階ある自動運転のレベル
自動運転には段階に応じて4段階のレベルがあります。
レベル1
運転の3要素である加速・操舵・制動のどれかを自動運転システムが制御します。
日産セレナに搭載されている自動ブレーキがこれに該当します。
レベル2
運転の3要素である加速・操舵・制動のうち、2つ以上の操作を自動運転システムが制御します。
テスラのオートパイロットがこれに該当します。その他、メルセデス、ボルボからもレベル2の自動運転車が市販されています。
レベル3
運転の3要素である加速・操舵・制動の全てを、自動運転システムが制御します。ただし、緊急時にシステムが、ドライバーの運転を要請することがあります。
レベル3の自動運転が実現すると、ドライバーは、普段の運転から開放されます。2016年の今の段階で、レベル3の自動運転システムを登載した市販車ありません。
レベル4
緊急時も含め、運転の3要素である加速・操舵・制動の全てを、自動運転システムが制御します。レベル4の自動運転車も2016年の現時点では市販化されておりません。
日本政府は、2020年の東京オリンピックで、レベル4の自動運転タクシーを運行させるという目標を持っています。
まだ実験段階ですが、電気で走るグーグルカーがレベル4に該当します。
グーグルカー
Googleの自動運転プロジェクトは2010年に始まりました。
2015年11月には、公道での総走行距離が190万kmを突破しています。
グーグルカーの仕組みを説明すると、車載されたセンサーやカメラの情報を元に、自動運転を制御します。車の周りの詳細な3Dマップを作成して、そのデータとGoogleの高解像度マップを照らし合わせることで、様々な道路状況の変化にも対応できるようになっています。
また、グーグルカーは、AIを使って機械学習されたデータを積み重ねています。
Googleは、AIの分野において、自動車メーカーよりも優れたテクノロジーを持っています。日本の自動車メーカーとは比較にならない、AIの研究開発費を使っていますからね
自動運転のクリアすべき事項
東京で自動運転タクシーを走らせるには、自動運転車の技術的な課題だけでなく、道交法などの法律の側面、事故が発生した時の保険、様々な問題が山積しています。
これらを1つ1つクリアするのはけっこう大変なはず。
日本政府の取り組みは・・・
技術的な課題をクリアするために、政府は内閣府主導で、「戦略的イノベーション創造プログラム」を始動しています。
詳細は、以前のエントリーに詳しくまとめたので見て下さい。
今回の沖縄や首都圏での自動運転の実験も、「戦略的イノベーション創造プログラム」に基づいて行われている模様。
2020年に東京で自動運転は実現できるの?
もし政府の自動運転プロジェクトが、2020年の東京オリンピックに間に合わなかったら?
政府の自動運転プロジェクトが上手く行かなくなったとしても、政府は自動運転の技術を、他の国から買ってでも、東京でレベル4の自動運転タクシーを運行させるはず。
2020年にレベル4の自動運転タクシーは実現していると予測します。
東京オリンピック関係者のために、オリンピック施設を移動するタクシーやバスは、自動運転で走行することは可能でしょう。ある一定のエリア内ならば、自動運転のタクシーで移動できるようなシステムになると予想します。
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