自動運転車の開発をリードしてるのは、GoogleやテスラなどのIT企業です。
中でもグーグルカーは圧倒的な強さを見せていますよね?覇権を握るのは間違いなく彼らでしょう。
自動運転車は、車載されたセンサーやカメラからの情報を元に、AIを使って情報処理を行っていきますので、なかなか日本の自動車メーカーが主導権を握るのは難しいのです。
一応、トヨタも人工知能の研究を、カリフォルニア州パロ・アルト、マサチューセッツ州ケンブリッジ、ミシガン州アナーバーの3拠点で開発していますが、Googleの足元にも及びません。
圧倒的にGoogleが優位な中、予想に反してNTTドコモが、DeNAと組んで自動運転技術を開発するというニュースが飛び込んできました。
NTTドコモは13日、第5世代(5G)の通信サービス向けに自動運転や動画のダウンロードなど、用途に応じて最適なネットワークを選んでデータを届ける新たな技術を開発した。あらゆる機器がネットにつながるIoT(インターネット・オブ・シングス)の普及で接続時の回線の負荷が高まっている。2017年をメドに標準化を目指す。
ガラケー時代は、ガラケーの機種開発の主導権を握り、iモードのコンテンツのプラットフォームとしての力を持っていましたが、スマホ時代になってからは、スマホ端末の開発への影響は全くなくなっていますよね。AppStoreやGooglePlayにプラットフォームとしての地位も奪われてしまい、ネットワークの土管屋とも揶揄されています。こんな状況を脱出したいのでしょう。
でも、自動運転車の覇権を握るのは、間違いなくグーグルカーだろうね。
グーグルカーが優位な自動運転の制御システム
グーグルカーの仕組みをおさらいすると、自動運転の制御は、車両上部に搭載されたセンサーやカメラを使っています。ビームレーザーを64個搭載し、車の周りの詳細な3Dマップを作ります。3DマップとGoogleマップを照らし合わせて、自動運転の制御を行っているのです。
Googleマップの衛星画像の解像度の進化はものすごいことになってますので、Googleマップを押さえてるのはGoogleは、自動運転の制御システム開発には圧倒的に有利です。
電気自動車の制御もグーグルカーは強い
バッテリーマネジメントに関しても、Android OSで培われた技術が生きてきますよね。電気自動車のコアとなるテクノロジーは、いかに少ないバッテリーで走行距離を走るかということになるので、スマホのバッテリー効率を効果的に管理できるOSメーカーの技術は優位になります。
トヨタを始めとした既存の自動車メーカーのコアとなる技術は、ガソリンエンジンの技術です。ファミリーカーなら少ない燃料で長距離を走ることを目的としたエンジンが搭載されるし、スポーツカーならたくさん燃料を使っても馬力の出るエンジンを搭載します。
このエンジンに関する技術力が、電気自動車の開発には全く役に立たないので、既存の自動車メーカーはかなり焦っているはず。
特にGoogleが開発しているグーグルカー、電気自動車・自動運転車の両側からみても、一歩先を言っています。
自動運転レベルのロードマップ
4段階に分類されます。現在、最先端の自動運転車はレベル2です。
レベル1
安全運転支援システムと呼ばれています。加速・操舵・制動のどれかを自動運転システムが行います。日産の自動ブレーキなどが該当し、既に実現しています。
レベル2
準自動走行システムといいます。加速・操舵・制動のうち、複数の操作を自動運転システムが制御します。ドライバーは常に運転状況を監視することが前提です。
テスラのオートパイロットが該当します。
レベル3
名称はレベル2と同じ準自動走行システムですが、自動運転システムは一歩進んでいます。基本的には加速・操舵・制動のすべての操作を、自動運転が行います。緊急時のみ人間が対応します。
日本政府は、2020年の東京オリンピックまでに、レベル3の自動運転車の実用化を目指しています。
レベル4
完全自動走行システムと言います。人間が全く関与せず、自動運転システムで全てを制御します。
日本政府は2020年の東京オリンピックまでに、レベル4の自動運転タクシーの運行開始を目指しています。
自動運転はグーグルカーが圧倒的に有利
グーグルカーの進化は今も進んでおり、クラクションも鳴らせるようになっています。
グーグルカーが、累計どのくらいの距離を走行しているかというと、公道の走行距離は2015年11月時点で190万キロメートルにも及びます。
さらに実走行とは別に、毎日480万キロメートルを仮想空間でドライブのシュミレーションも行っています。
このような状況なので、自動運転はグーグルカーが圧倒的に有利です。自動運転車の覇権を握るのは、間違いなくグーグルカーだろうね。
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