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ソフトバンクがLINEモバイルを買収した理由を考察してみる!

MVNOインターネット

LINEモバイルとソフトバンクが提携

LINEモバイルとソフトバンクが提携する模様です。

ソフトバンクがLINEモバイルの株を51%持つという話なので、LINEモバイルはソフトバンクに買収されることになります。

この戦略的提携は、LINEモバイルが実施する第三者割当増資をソフトバンクが引き受ける資本提携とMVNO事業推進のための業務提携から成り、詳細は今後の両社協議により決定されます。これによりLINEモバイルは、LINEとソフトバンクの下、事業を行うこととなります(本取引完了時の出資比率はLINE49%、ソフトバンク51%となる予定)。本取引は2018年3月頃完了する予定です。戦略的提携によりLINEモバイルは、ソフトバンクとのパートナーシップを生かして総合通信事業者の知見を活用した事業運営を実現し、さらなる成長を目指します。なお、代表取締役社長は引き続き嘉戸 彩乃が務めます。

【LINE・LINEモバイル】LINE子会社、LINEモバイルとソフトバンク、戦略的提携に向け基本合意

2017年の6月にソフトバンクからLINEモバイルにMNPした僕にとっては、非常に残念。。ソフトバンクと縁が切れると思ってLINEモバイルと契約したのに、LINEモバイルがソフトバンクの子会社になってしまいましたので・・・もう笑うしかないですw

今日は、ソフトバンクがLINEモバイルを買収した理由を考察してみます。

LINEモバイルはdocomo網からソフトバンク網になるのか?

LINEモバイルからのメールによると、今までどおりdocomo網を利用できるとのこと。

現在LINEモバイルをご利用いただいている契約者様におかれましては、引き続き、docomo回線でご利用いただけます。
新規お申し込み(追加申込、友だち招待含む)も、今まで通りdocomo回線でご契約いただけます。

とは言え、今後、ソフトバンク網も利用できるようになる可能性は十分あります。
docomoから回線を借りるよりも、自社グループのソフトバンクから回線を借りた方がコストは安くなりますからね。

LINEモバイルでソフトバンク網のMVNOが上手くいけば、ソフトバンクが他社MVNOにソフトバンク網を提供するといった可能性も出てくるはずです。

なぜソフトバンクはLINEモバイルを買収したのか?

ソフトバンクがLINEモバイルを買収した理由を考察してみます。

  • 家電量販店でLINEモバイルの即日の受け渡しを展開
  • LINEという誰でも知っている名前を持つLINEモバイルを買収する効果
  • セットアップができないユーザーを取り込む
  • 楽天がMNOに参入するため

家電量販店でLINEモバイルの即日の受け渡しを展開

家電量販店でLINEモバイルの即日の受け渡しを展開していくことが考えられます。

LINEモバイルの店舗数を見ていきます。

LINEモバイルの店舗は、家電量販店 (エディオン・カメラのキタムラ・ジョーシン・ノジマ・ビックカメラ・ヨドバシカメラ) の中に専用の窓口を持っています。
といってもエントリーパッケージのSIMを販売している店舗がほとんどで、この場合ユーザー自身の手で、開通手続きを行う必要があります。これだとネットリテラシーの高い層しか取り込めません。

  • エントリーパッケージの取扱 426店舗
  • 即日の受け渡し 19店舗

今のところ即日の受け渡しができる店舗は19店舗ですが、今後エントリーパッケージの取扱のみの店舗でも、即日受け渡しができるようになるはず。多くの家電量販店にはソフトバンクやワイモバイルのコーナーがあるので、その隣の一角にLINEモバイルのスペースを作ればいいだけですから。開通手続きまで店舗でできるようになれば、LINEモバイルの契約者数は増えていくことは間違いない。

携帯キャリアの店舗数

ソフトバンクがぶっちぎりで店舗数が多いですが、ここにLINEモバイルの店舗が加わることになります。

  • ソフトバンク・ワイモバイル 約3700店舗
  • docomoショップ 約2400店舗
  • au 店舗数 約2500店舗

LINEという誰でも知っている名前を持つLINEモバイルを買収する効果

今の時点で、LINEモバイルで即日の受け渡しができる店舗は19店舗です。

ビックカメラ有楽町店に行くとしましょう。

スマホのコーナーに行くと、docomo・au・ソフトバンク・ワイモバイル・LINEモバイル・UQモバイルのコーナーがあります。それ以外だと、楽天モバイル・ビックローブ・BICシム・OCNモバイル・WiMAXのコーナーもあるけど、一般ユーザーから見たら、どれも違いはよくわからないはず。更にセットアップなどは何もしてくれない格安SIMという括りになるはず。

ソフトバンク・ワイモバイル・LINEモバイルがソフトバンクグループです。LINEという誰でも知っている名前を持つLINEモバイルを買収した効果は絶対に出ると思います。

セットアップができないユーザーを取り込む

自分で設定やバックアップや機種変更ができないユーザーもたくさんいます。
ソフトバンクやワイモバイルの実店舗と同様、LINEモバイルも店舗で設定や機種変更してくれるとなれば、爆発的にユーザーは増えていくことでしょう。

端末の設定を自分でできるユーザーにとっては何にメリットもないんだけどね。だって通信費に情報リテラシーの低いユーザーのセットアップ代が上乗せされることになるので。

楽天がMNOに参入するため

楽天がMNOとして第4のキャリアを目指すという発表がありました。

携帯キャリア事業への新規参入表明に関するお知らせ

LINEモバイルの買収が楽天潰しにも一役買いそう。
既にソフトバンクは、ワイモバイルというサブブランドを持っているし、LINEモバイルでソフトバンク網のMVNOを提供できれば、楽天に大きな差を付けられるはずだよね。

さいごに

以上、ソフトバンクがLINEモバイルを買収した理由についての考察でした。

ソフトバンクにとって、LINEモバイルが事実上の子会社になるメリットはかなり大きいと言えるでしょう。