Appleは3月25日にイベントを開催し、今夏にApple Cardを米国でリリースすると発表しました。
Apple Cardとは、Appleが発行する新しい種類のクレジットカードです。どのような審査があるのかどうかの発表はありませんでしたが、iPhone本体でクレジットカードを作ることができ、年会費は無料です。Appleが発行するクレジットカードということで、マスターカードとゴールドマンサックスと提携してApple Cardはリリースされます。
この点において、2014年にローンチされたApple Payから大きく進化しました。今までのApple Payは、発行しているクレジットカードをiPhoneに登録して利用する仕組みでしたからね。
Apple Cardで決済をする際にはFace ID・Touch IDによる認証が必要なので、オンライン決済で第三者のなりすましの詐欺にあう可能性は低くなりました。
今日のエントリーでは、Apple Cardのリリースで、オンラインでの不正利用は激減すると予測してみます。
Apple Cardの特徴
最初にApple Cardの特徴について簡単に説明します。
iPhoneで利用状況を可視化
Apple Cardの利用状況は、iPhoneで確認できます。利用金額や返済金額は可視化されるのです。
また、利用履歴は、Apple Mapsのデータを活用することで、お店のロゴマークや、店舗のカテゴリも表示できるので、すごく分かりやすいUIです。今までクレジットカード会社が提供していたオンラインでの利用明細や、紙の利用明細とは一線を画します。
Daily Cash (デイリーキャッシュ) というキャッシュバックあり
Apple Cardには、Daily Cash (デイリーキャッシュ) と呼ばれるキャッシュバックあります。
どのくらいキャッシュバックされるのか見ていきましょう。
- Apple Pay経由 2%
- アップルストアでの利用 3%
- チタニアム Apple Card 1%
アップルストアで利用するのが最も還元率が高いですね。
オンラインでの不正利用は激減すると予測
いよいよ本題です。Apple Cardのリリースで、オンラインでの不正利用は激減すると予測します。
オンラインでの不正利用は激減する理由として、Apple Cardのセキュリティは2重で行われていることが上げられます。万全と行っても過言ではありません。どのようなセキュリティの仕組みなのか紹介します。
Face ID・Touch IDによる認証
Apple Cardでは、決済時にFace ID・Touch IDによる認証が必要です。
Face ID・Touch IDで認証するということは、本人以外で認証できる可能性は限りなく低くなります。
決済ごとに「ダイナミックセキュリティコード」を生成
Apple Cardでは、Apple Cardの申込みが完了すると、「仮想カード番号」がiPhone本体に保管されます。決済が発生する度に1回限りの「ダイナミックセキュリティコード」という固有のトランザクションコードを生成することで、Apple Cardの悪用の被害から守ることができます。
Face ID・Touch IDによる認証を使うだけでなく、決済ごとに「ダイナミックセキュリティコード」を生成しますので、カード情報が流出したとしても、1回限りのコードなので、悪用されることはなくなりました。
一般的なクレジットカードよりもセキュリティが高いことは一目瞭然ですね。
Apple Payが使えない店舗では?
Apple Payが使えない店舗では、チタニアム Apple Cardが使えます。
チタニアム Apple Cardとは、チタン製の物理的なカードです。物理的なクレジットカードと同じように使うことができますが、セキュリティに関して言うと一般的なクレカとは大きく異なり、セキュリティが高いことが特徴です。
チタニアム Apple Cardは、カード番号やCVV番号、有効期限、サイン欄をなくすことで、通常の物理的なクレジットカードよりも高いセキュリティがユーザーに提供されます。
カードの表には、ICチップとユーザーの名前が書かれているだけです。
誰かに拾われたとしても、不正使用をするための情報が一切書かれていないので、クレカを悪用されることもなくなります。
チタン製でデザインも秀逸
チタニアム Apple Cardは、チタン製でデザインも秀逸です。個人的には、かなり欲しいかも。
発行手数料がかかるのかどうかの発表はありませんでしたが、Appleのことだから無料で配ることはなさそうですね。
さいごに
以上、Apple Cardがリリースによって、オンラインでの不正利用は激減すると予測してみました。
Face ID・Touch IDによる認証に加えて、決済ごとにトランザクションコードが生成されるので、オンラインでの不正利用は減っていくことになりますね。
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