新しいサイトを立ち上げるときには、新しいドメインを購入しますよね?
この時、取得するドメインの過去の運用履歴や、中古ドメインかどうかは、必ずチェックしてください。
新しいドメインを購入したにも関わらず、過去に他のユーザーが使用していた中古ドメインということはよくあります。しかもGoogleから「手動による対策」を受けたドメインだと最悪です。「手動による対策」を受けると、いくらコンテンツを作っても、全く検索結果に表示されない可能性があります。
今日のエントリーは、ドメイン取得時に、過去の運用履歴や中古ドメインかどうかを確認する方法についてです。
中古ドメインとは?
中古ドメインとは、過去に別のユーザーが使っていたドメインのことを指します。
中古ドメインはメリットよりもデメリットの方が大きいので、僕は使わないことをオススメしています。
中古ドメインのメリット
以前は次のようなメリットが中古ドメインにあると言われていましたが、現在も同様のメリットがあるのかどうかは分かりません。
- 過去のドメインの評価を引き継げる
このようなことをGoogleが公式に発表することはありえませんので、公式情報ではないことを頭に入れておいてください。
中古ドメインのデメリット
中古ドメインのデメリットは以下のようなものがあります。
- 以前の所有者が不正なスパムをしていた可能性がある
- 再審査リクエストに引っかかっている可能性がある
- 以前の所有者のコンテンツが、ネット上で評判が悪い口コミばかりの可能性がある
- 悪評判の被リンクが貼られている
- 過去にサイトを乗っ取られて、ウィルスが埋め込まれたサイトだった可能性がある
取得予定のドメインの「過去の運用履歴」や「中古ドメイン」かどうかを調べる方法
ドメインを取得する前に、取得予定のドメインの「過去の運用履歴」や「中古ドメイン」かどうかを調べる方法を紹介します。
- Internet Archive: Wayback Machine
- Search Consoleの「クロールエラー」
Internet Archive: Wayback Machine
Internet Archive: Wayback Machine は、過去のウェブアーカイブを閲覧することができるため、取得予定のドメインの「過去の運用履歴」や「中古ドメイン」かどうかを調べることが可能です。
ウェブサイトが保存されたページを時期ごとに閲覧できるため、過去のアーカイブを確認できた場合、中古ドメインということになります。
Search Consoleの「クロールエラー」
Search Consoleの「クロールエラー」を確認すると、すでに使っているドメインが中古ドメインかどうかを調べることが可能です。ただし、確実に中古ドメインかどうか分かる訳ではありませんのでご注意ください。
Search Consoleの「クロールエラー」に、見たこともないURLがある場合は要注意です。以前の所有者のサイトのURLの可能性があります。
ただし、この時の注意しなければならないのは、見たこともないURLが全て以前の所有者のサイトのURLではないということです。
ランダムな文字列のURLを外部サイトからリンクを張られた場合、「クロールエラー」に載ることがあるからです。
なので、Search Consoleの「クロールエラー」を確認した場合、以前の所有者のサイトのURLの可能性もあるくらいに考えておいてください。
スパムやブラックリストに載っているか調べる方法
中古ドメインが、スパムやブラックリストに載っているか調べる方法についても紹介します。
次の方法で調べてください。
- aguse.jp
- Trend Micro Site Safety Cente
aguse.jp
aguse.jpを使って中古ドメインがブラックリストに載っているか調べることが可能です。
- aguse.jp で調べたいURLを入力
- 一番下までページをスクロールし、「ブラックリスト判定結果」が全て「○ SAFE」ならばブラックリストに載っていない
Trend Micro Site Safety Center
トレンドマイクロによるウェブサイトの評価結果を確認できます。
- Trend Micro Site Safety Center で調べたいURLを入力
- 「安全」と表示されればOKです。
もし購入したドメインが中古ドメインだったら?
もし購入したドメインが中古ドメインだったら、よほどドメイン名にこだわりがない限り、別のドメインを取り直すことをオススメします。
過去に問題のあったドメインでGoogleから手動による対策を受けたドメインだった場合、一生懸命コンテンツを制作しても、検索エンジンにインデックスされないという可能性もあります。また、他にも様々な問題が出てくることもあります。
それに対して、中古ドメインだったとしても、以前のサイトが高品質のコンテンツばかりで、Googleから高い評価を受けていたドメインという可能性もゼロではありません。このようなドメインを狙ってサイトを制作する会社もあるようです。
このようなGoogleから高い評価を受けていたドメインだったとしても、僕は中古ドメインを使うことをオススメしません。中古ドメインを外から見ている限り、どんな問題が出るか分かりませんし、致命的な問題を含んでいることも考えられます。またGoogleの仕様が変わって、今までは問題にされなかったことが、将来において問題になる可能性もあります。
なぜ以前の所有者が、ドメインを手放したのかを考えるべし
中古ドメインになるということは、以前の所有者がドメインを手放したということですよね?
なぜ、ドメインを手放したのかを考えてください。
スパムがGoogleにバレたり、狙った検索クエリで上位表示ができなかったから、ドメインを手放した可能性がとても高いですよね。
どのようなサイトであっても、ユーザーからのアクセスが多く、売上が上がっているドメインならば、よほどのことがない限りドメインを手放すことは考えにくいです。
さいごに
以上、ドメイン取得時に、過去の運用履歴や中古ドメインかどうかを確認する方法について紹介しました。
新しく取得したドメインが、過去に運用履歴があるドメインで、以前の所有者が不正なスパムをして、Googleの再審査リクエストに引っかかっていたりすると最悪です。
ドメインを新規取得する際は、必ず過去の運用履歴や中古ドメインかどうかを確認することをオススメします。
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