音楽をクラウドで管理するならば、GoogleとAppleのどちらかのサービスを利用することになります。
ざっくり説明すると、無料で使いたいのであればGoogle一択。有料でもいいからiTunesで音楽を管理したいならAppleということになります。
今の時点でAmazonは、手持ちの音楽データをクラウドで管理することは出来ません。AWSではぶっちぎりのクラウドサービスを展開してるのに、コンシューマー向けのAmazon Driveはまだまだ発展途上なんだよね。
今日は、音楽をクラウドで管理するプラットフォームの「Google Play Music」と「iTunes Match」と「Apple Music」を比較してみます。
Google Play Music
Googleが提供するサービスで、無料で使えるのが特徴です。
クラウドに保存できるのは5万曲まで可能なので、個人で使うならほぼ無制限に利用できます。
1曲につき300MBまでの容量制限があるのでご注意ください。といっても、1曲で300MBなんて曲は普通ないと思うけどね。クラシックだと1曲1時間とかあるので、アップロードできない曲もあるかもしれません。
Google Play Musicが便利なのは、OSを問わず利用できることです。Android・iOSはアプリがあるし、Mac・WindowsはChromeを使います。Chrome OSやLinuxでも使えます。
アップロードできるファイル形式
Google Play Musicのライブラリに音楽をアップロードすると、ファイル形式は、自動的にMP3に変換されます。
例えば、AppleのAACファイルは、自動でMP3に変換されてしまうので、音質は確実に落ちてしまいます。iTunesを使ってCDをエンコードすると、デフォルトの設定ではAACですからね。あえてMP3でエンコードしている人は少ないはず。
また、AAC以外のファイルのWMA・FLAC・OGG・ALACファイルも、自動でMP3に変換されます。
アップロードできないファイル形式
WAV・AIFF・RAなどのファイル形式の音楽は、Google Play Musicにアップロードできませんのでご注意ください。
iTunes Match
Appleが提供するサービスで、年間3980円かかります。
最大10万曲までアップロードが可能です。
1曲あたりの制限は200MBまで。あと再生時間が1曲で2時間を超える音楽ファイルはアップロードできませんのでご注意ください。
iTunes Matchは、iOS・Mac・Windowsで利用できますが、Androidでは使えません。
アップロードできるファイル形式
ALAC・WAV・AIFF形式のファイルをアップロードすると、自動的にAAC256kbpsに変換されたものがクラウドに保存されます。音質は確実に落ちますのでご注意ください。
MP3・AAC形式でのファイルで、iTunes Storeにある音楽については、iTunes Storeから同じ曲のAAC256kbpsファイルをダウンロードできます。要するに、手持ちのMP3・AAC形式でのファイルが、iTunes Storeで販売しているファイルと交換できるのです。
ただし条件もあって、ビットレートが低い音楽データについては、マッチングの対象にはならないので、クラウドにアップロードされません。
AAC または MP3 形式でエンコードされていて、特定の品質基準を満たしていない曲は、マッチングの対象にならず、iCloud ミュージックライブラリにもアップロードされません。
Apple Music
年額9800円かかります。
Apple Musicは、定額制音楽配信サービスがメインのサービスで、おまけで手持ちの音楽をクラウドにアップロードできる機能がついています。
でもね、音楽をクラウドにアップロードするために、Apple Musicを使うことをオススメしません。
理由は、Apple Musicの場合、手持ちの音楽をアップロードするとDRM付きに変換されるからです。ちなみに、DRMとは著作権管理のための技術です。
「Apple Music」と「iTunes Match」の違いは?
手持ちの音楽をアップロードした際に、Apple MusicはDRM付きに変換されるのに対して、iTunes MatchはDRMフリーのままアップロードされるといった違いがあります。
以前のエントリーに詳しく書いたので参照します。
手持ちの楽曲をクラウドにアップロードすることで、デバイス間で音源の共有ができる点は同じです。
違う点は、「Apple Music ユーザー」が「iCloud Music Library」を利用する場合、CDからリッピングした楽曲が「Apple Music」にある場合、DRM付きに変換されます。なければDRMフリーのままです。
→DRM付きに変換されるとどんなケースで困るのかというと、PCなどのローカルから音源を削除した場合、「Apple Music」を退会すると同時に、再生できなくなります。なので音源のバックアップは必須です。
「iTunes Match」なら、「Apple Music」や「iTunes Music」に楽曲がある場合でも、DRMフリーのままなので、このような問題は起こりません。
さいごに
以上、「Google Play Music」と「iTunes Match」と「Apple Music」の比較でした。
無料で使いたい方はGoogle Play Musicを選んでください。有料でもいいのでiTunesで音楽を管理したい方はiTunes Matchというところでしょうか。
わたくしは、クラウドで音楽を管理することをオススメしています。理由は、昨日のエントリーに詳しく書いたので良かったら読んで下さい!
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