11月8日に日本で発表されたAmazon Echo Dotの発送が始まりました。
今の時点ではAmazonから招待メールが届いたユーザーしか注文することはできませんが、11月17日までに招待をリクエストすれば、Echo Dotは2000円引きの3980円で購入できます。
今日は、Amazon Echo Dotのレビューをします。Echo Dotではたくさんのスキルを使うことができるので、スキルの使い勝手はどうなのか、見ていきましょう。
スキルとは?
スキルとは、どんな音声に反応するのか、どんなキーワードを拾ってどの機能を実行するのかについて、パッケージされた機能です。
EchoやEcho Dotには、音声アシスタントのAlexaが搭載されています。Alexaには、サードパーティの開発者により開発されたスキルを追加することができるのです。
Chromeの拡張機能をイメージすると分かりやすいかもしれません。Chromeブラウザに機能を追加できるのと同様、Alexaに音声入力の機能を追加できるのです。
サードパーティの開発者によって、世界では25000以上のスキルが開発されています。
2017年11月8日時点における日本で使えるスキル数は、256あります。これからもっと増えていくんだろうね。
どんなスキルがあるの?
ニュース、ショッピング、ファイナンス、フード、ヘルス、ユーティリティ、仕事効率化といったスキルがあります。他にもあるので、詳しくはAlexaの管理画面を見てください。
ユーザーは好みのスキルを追加することで、ユーザーにパーソナライズされたEcho Dotを使えるようになります。実際のスキルの使い勝手は別ですがww
スキルの使い勝手を検証
Echo Dotは、様々なスキルを追加できますので、スキルの使い勝手を検証していきます。
Alexaの管理画面でスキルを追加します。
食べ物系のスキル
どれも使い勝手はイマイチです。
Google Home Miniの方が賢いですね。
- クックパッド・・・月額280円払ってプレミアム会員にならないと使えないのはイマイチ
- 食べログ・・・「アレクサ 食べログで藤沢のイタリアンを調べて」でお店を探せますが、音声クエリに対して、全然理解してくれないので、はっきり言って全然使えない
- ぐるなび・・・食べログと同様、使い勝手はイマイチ
- ホットペッパーグルメ・・・エリア、食べたいものを1回ずつ言わなければならないので、はっきり言って使いにくい
ニュースのスキル
ニュースのスキルを追加すると、Echo Dotがニュースを音声で読み上げてくれます。
ニュースはどれを使っても結構快適です。
どんなニュースのスキルがあるのかというと、
- 日本経済新聞 電子版
- 朝日新聞アルキキ
- 日テレNEWS24
- テレ朝news
- テレビ東京ニュース
- Yomiuri Digital News
この中から、お好みのニュースを選んでください。複数のニュースのスキルを選択した場合、一番最後に追加したニュースが読み上げられます。
とはいえ、ニュースのスキルを追加しなくても、Echo DotはNHKのニュースを読み上げてくれますけどね。
ラジコのスキルを追加
Echo Dotでラジコを聞く場合、ラジコのスキルを追加します。
Google Home やGoogle Home Miniでは「ねえ Google (ラジオ局名) かけて」と話しかけるだけでラジコが聴けますが、Echo Dotの場合はラジコのスキルを追加しないと聴けませんのでご注意ください。
乗換案内のスキルを追加
ナビタイム乗換案内は、はっきり言って全然使えない。1発で答えてくれないんだよね。ストレスが溜まるだけなので、追加しないことをオススメします。
例えば、
- 「アレクサ ナビタイム乗換案内で藤沢駅から東京駅」といいますよね?
- アレクサは、「出発駅の候補が3件見つかりました。1番 藤沢、2番 武蔵藤沢、3番 藤沢本町から選んでください。何番という言い方で教えてください。」といいます。
- わたくしは、「1番」といいます。
- すると今度は、アレクサは、「目的駅の候補が5件見つかりました。次の5件の中から選んでください。1番 東京、2番 東京テレポート3番 東京スカイツリー業平橋、4番 東京ディズニーランド、5番 東京ディズニーシー。何番という言い方で教えてください。」
- わたくしは、「1番」といいます。
マジで面倒くさい。藤沢駅から東京駅って言ってるんだから、直近の乗換案内を教えて欲しいよね。Alexaの問題というより、ナビタイム乗換案内が使い物にならない感じですね。
銀行口座のスキル
銀行口座のスキルもあります。
- 三菱東京UFJ銀行
- みずほ銀行
- 三井住友銀行
- 住信SBIネット銀行
今のところ、残高照会しか出来ません。そのうち振込もできるようになるんだろうね。
ただし、「Alexaの管理画面」もしくは「Alexaアプリ」から、アカウントのリンクが必要です。要するに「店番」「口座番号」「キャッシュカードの暗証番号」「名前」「生年月日」を登録しないと利用できないんだよね。
残高照会するために、銀行口座の個人情報をAmazonに入力したくないので、私は使ってませんw
スマートホーム系のスキル
スマートホームのスキルには期待しています。これからもっと機能が追加されるだろうね。
- iRobot Home・・・「アレクサ ルンバを使って掃除して」でルンバが掃除してくれます
- iRemocon Smart Home Skill・・・Echo Dotから音声で家電の操作ができるようになります。でも月額300円払って、iRemoconアプリで有料のプレミアム会員にならないと出来ないのでご注意ください
- Hue・・・スマートIoT照明のフィリップスのHueブリッジに対応しています
- Qrio Smart Lock・・・Qrio Smart Lockは、既存の鍵の上にかぶせて、鍵の解錠や施錠を行います。が、このスキルでは施錠しか出来ないのでご注意ください
- はぴeみる電・・・関西電力の電気料金・ガス料金を確認できます
- インテリジェントホーム・・・契約しているインテリジェントホームのデバイスを音声でコントロールすることが出来ます
音楽を聴く
Echo Dotで音楽を聴く場合、Prime MusicとTuneInならばスキルは不要です。
プライム会員はPrime Musicを無料で聴くことができるし、TuneInラジオならばプライム会員以外でも無料で聴くことができます。
Prime Musicを聴く
Prime Musicがデフォルトの音楽ステーションになっています。
「アレクサ 音楽かけて」とEcho Dotに話しかければ、音楽を再生してくれます。ジャンルを指定して音楽を再生することも可能です。
- 「アレクサ 邦楽かけて」
- 「アレクサ 洋楽かけて」
- 「アレクサ ダンスミュージックかけて」
- 「アレクサ ジャズかけて」
- 「アレクサ ヒップホップかけて」
TuneInでラジオを聴く
TuneInでは、ジャンルを指定して音楽を再生することはできないようです。また、ラジオ局の指定もできませんでした。
「TuneInでラジオかけて」とEcho Dotに話しかけると、TuneInで前回かけたステーションが再生されます。
ちなみに、TuneInで選曲するには、Alexaの管理画面で操作することになります。
- ミュージック→TuneIn→ラジオ局を選択
さいごに
以上、Amazon Echo Dotでの、スキルの使い勝手についてのレビューでした。
はっきり言って、今の段階のスキルは全然使い物になりません。スキルを作っているサードパーティのレベルが低すぎるんだよね。どれも使い勝手悪すぎだもん。
Alexaは応答性も高いし、音声認識も優れているので満足度は高いのですが、スキルが台無しにしている感じがします。
なので、無理してサードパーティのスキルを有効にする必要はありません。音声入力しても思い通りに動いてくれるスキルは少ないですからね。
このあたりはGoogle Homeと明暗が別れた感じがします。
これからのスキルに期待しましょう。
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