同じ音声クエリで音声検索をした時、デバイスによって検索結果が違うことはあるのでしょうか?
今回、比較対象するデバイスは、Google検索での検索結果を比較したいので、「PC」「スマホ」「Google Home」の3つのデバイスだと思ってください。
PCはChromeの音声検索、スマホはAndroidのGoogleアシスタントを利用します。
では、同じ音声クエリでも、デバイスによって音声検索の検索結果が違うのかについて、比較していきます。
現在地を設定する
最初に、「PC」「Android」「Google Home」の3つのデバイスで現在地を設定します。
PC
ChromeでGoogle検索を行い、一番下にスクロールすると現在地が表示されます。「正確な現在地を使用」をクリックすれば OKです。ネットワークのIPアドレスを元に、現在地が自動検出されます。
Android
GPSをオンにしてください。
Google Home
Google Homeでは必ず現在地を設定してください。初期設定では現在地は設定されていません。ネットワークで自動検出されないので、ご注意くださいね。
- Google Homeアプリを立ち上げて
- 左上の三本線をタップして「その他の設定」
- Googleアシスタントのアプリが立ち上がるので、「オフィス」をタップ
- 「デバイスの住所」に現在地の住所を入れる
「近くの飲食店」で音声検索する
音声クエリは、「近くの飲食店」で検索してみます。
「PC」と「Android」の検索結果は、ほとんど同じ
「近くの飲食店」で検索すると、ほとんど一緒の検索結果です。藤沢駅周辺の飲食店が表示されました。
みなさん、予想通りですよね?Google検索は、ユーザーの現在地に基づいて、ユーザーに関連性の高い検索結果を表示できる仕組みですからね。
飲食店だけでなく、居酒屋、カフェでもほとんど同じ検索結果が表示されます。
Google Homeも同じ検索結果だけど、答えるのは1件だけ
「ねえ Google 近くの飲食店」とGoogle Homeで音声検索すると、「10件以上見つかりました。1番目は藤沢市の◯◯◯にある◯◯◯ (飲食店) です」とGoogle Homeは答えます。PCやAndroidで表示される1番目の検索結果の飲食店が読み上げられます。
「近くの美容室」で音声検索する
「PC」と「Android」で検索結果は異なりました。
Google Homeでの検索結果は、PCの検索結果の一番目に出てくる美容室が1件だけ読み上げられます。
「天気」や「乗換案内」を音声検索する
「天気」「乗換案内」を音声検索する場合は、「PC」と「Android」と「Google Home」で検索結果は同じですね。
天気ならば現在地の天気を教えてくれるし、乗換案内も現在地からの目的地までの案内をしてくれます。
「熱があるから近くの病院探して」と音声検索する
この検索結果が一番面白かったです。「PC」と「Android」と「Google Home」で全て違う検索結果になりました。
検索結果がどのように違うか見ていきましょう。
PC
Chromeで音声検索をすると、画像のように、病院検索のポータルサイトが検索結果に出てきます。Chromeの現在地は「藤沢」ですが、藤沢にある内科の病院は1ページ目に出てこないですね。
Android
AndroidのGoogleアシスタントで音声検索すると、「藤沢市の内科5選」というキュレーションサイトのページが出てきます。
WELQの件もあるので、キュレーションサイトの内容についてはなんともいえません。が、コンテンツが高品質だと仮定すれば、熱がある時に「藤沢市の内科5選」のコンテンツが表示されるのは、ユーザーフレンドリーです。
Google Home
「すみません。お役に立てそうにありません」という答えが返ってきました。同じGoogleアシスタントを搭載しているのになんで?
自宅に置く、音声アシスタントスピーカーなら、音声で病院が出てきたら便利だと思うけどね。
「頭痛いから近くの病院探して」と音声検索する
「頭痛いから近くの病院探して」と音声検索したところ、「PC」と「Android」の検索結果は、異なりました。病院検索のポータルサイトが検索結果に出てきました。近くの病院は1件も出てきません。先程の「熱があるから近くの病院探して」とは結果が異なります。
「Android」での検索結果には、近くの病院が表示されるべきだと思うけどね・・・
Google Home
「すみません。お役に立てそうにありません」という答えが返ってきました。
さいごに
以上が、同じ音声クエリでも、デバイスによって音声検索の検索結果が違うことはあるのかについての比較でした。
「熱があるから近くの病院探して」と音声検索した時だけ、PC、Android、Google Homeで検索結果が異なりました。
まだまだ音声クエリに対する検索結果は、発展途上ということがよく分かります。今後、音声クエリに対する検索結果は、もっと改善されていくことになり、Google検索はもっと使いやすいものになるはずです。
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