日本のEC市場における、大手ECサイト3社が占めるシェアが、どのくらいあるかご存知ですか?
日本貿易振興機構(ジェトロ)が、7月31日に発表した「ジェトロ世界貿易投資報告」2017年版を見てみましょう。日本のB2C市場のシェアは、1位 Amazon 20.2%、2位 楽天20.1%、3位 Yahoo!ショッピング 8.9%と、大手3社で29.2%を占めている状況です。
今後、Amazonのシェアは更に拡大していくことは容易に予測ができます。楽天のシェアは伸びるとは思えませんが、Yahoo!ショッピングは楽天のシェアを奪っていくことになります。ますます大手3社のEC市場に占めるシェアは増えていくはずです。
ということで、今日のエントリーでは、大手ECサイトのHTTPS化の状況について調べました。
大手ECサイトのHTTPS化の状況
Amazon、Yahoo!ショッピング、楽天の3社は、いつからECサイトをHTTPS化しているのでしょうか?
2016年1月4日に書いたブログを見ると、当時、HTTPS化に対応しているのはAmazonのみで、Yahooも楽天も対応していませんでした。
AmazonもSSL化されているので安心してショッピングできます。
あとYahooは危ない。ヤフオクやヤフーショッピングってSSL化されてないもん。これありえないでしょ。これだからYahooはIT企業とは呼びたくないです。一応YahooメールはSSL化されてました。
楽天もログインするときはSSL化されてるけど、ログイン後にショッピングするときはhttpsじゃないんだよね。
では、2017年8月8日時点での大手ECサイトのHTTPS化の状況を見てみましょう。
Amazon
Wikipediaによると、2017年5月にHTTPS化が完全に完了したとのこと。
個人的には、2016年1月の時点で、ほとんどのショッピングページのHTTPS化が実施されていたような気がしますけどね。全ページのHTTPS化が完了したのが2017年5月ということなんだろうね。
2017年5月、HTTPからHTTPSへ完全移行。それに伴い、TLS非対応のウェブブラウザでは閲覧不能となった。
Yahoo!ショッピング
Yahooもついに重い腰を上げて、2017年3月31日に、Yahooが提供している全サーピスのHTTPS化が完了しました。
当然、Yahoo!ショッピングもHTTPS化に対応しています。
現在、Yahoo! JAPANは、ユーザーのみなさんの安全を守るための施策として「ウェブサイト全体のSSL(※)化」(AOSSL対応)を行っています。
Yahoo! JAPANではお客様により安全にサービスをご利用いただくため、Yahoo!ショッピングを含むすべてのサービスにおいて常時SSL(AOSSL)対応をすすめております。
【重要】常時SSL(AOSSL)対応にともなうYahoo!ショッピングWeb APIレスポンス修正スケジュール更新のお知らせ
楽天
2017年6月30日までに、楽天出品者は、ページ内のリンクと画像のURLを「https://」に書き換えるというアナウンスがありました。
楽天のウェブページでは見つけることができなかったので、個別に、楽天出品者へ連絡している模様。
その結果、楽天のほとんどのサービスが、HTTPS化対応しています。唯一の例外は楽天ブックス。今だにHTTPのページでした。
ASKUL
今でもHTTPのページした・・・
Yahooの子会社なのに、HTTPS化対応してないとは・・
LOHACO
ASKULの子会社のLOHACOは、HTTPS化の対応をしていますね。
まとめ
以上が、大手ECサイトのHTTPS化の状況です。
2017年8月8日時点では、Amazon、Yahoo!ショッピングは全ページHTTPS化に対応しています。
楽天のみ、ほとんどのサービスでHTTPS化が実施されているとはいえ、全サービスがHTTPS化されておりません。Yahoo!ショッピングにシェアを抜かれるのも、時間の問題だね。
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