電気自動車は中国がトップシェアを持っているってご存知ですか?
中国で電気自動車の生産が始まったら、電気自動車の価格破壊が起きると思いませんか?
電気自動車は、スマホや白物家電と同じ運命を辿るのです。
つまり、圧倒的に低コストな電気自動車が登場するということになります。
国際エネルギー機関(IEA)は7日、電気自動車(EV)などの世界累計販売台数が2016年に約200万台に達したと発表した。政府が環境規制を強化している中国の伸びが大きく、米国を抜いてEVの世界シェアトップに躍り出た。自動車全体の中でのEVのシェアは0.2%にすぎないが、20年には累計2000万台に増えるとの予想もあり急速に市場が拡大している。
中国に電気自動車メーカーはあるの?
中国における3大自動車メーカーは、第一汽車、上海汽車、東風汽車の3社です。なんだか日本の通信キャリアみたいww
で、電気自動車の生産を開始するスタートアップも12社登場しています。しかも元々IT企業が新規参入している模様。
中国ではこの1、2年で、電気自動車(EV)製造に乗り出す新規参入企業が相次ぎ登場した。「楽視」、「蔚來」、「小鵬」、「前途」、「車和家」、「雲度」、「奇点」、「電珈」、「遊侠」、「鳳翔」、「凌雲」、「威馬」と計12社もある。上記のうち、最初の8社は2017年内にもEVを量産すると発表している。また、「凌雲」は年内にテスト車の試運転と、2018~19年に量産すると発表した。「威馬」は2018年にEVを生産することを目指す。
世界最速のスポーツカーは中国製
中国にNextEVというEVベンチャーが製造した世界最速のスポーツカー Nio EP9はご存知ですか?
なんとドイツのニュルブルクリンク サーキットで、ランボルギーニーを抜いて世界最速のラップを叩き出したらしい。
価格は120万ドル(1億4400万円)とめちゃ高いのですが、中国企業の電気自動車の開発力は侮れませんね。
電気自動車の価格破壊のトリガーは?
現在のところ、電気自動車は非常に高価ですよね?
例えば、テスラのModel Sは800万以上するので、我々一般庶民には手が届きません。
電気自動車の価格破壊が起きるには、ある程度の電気自動車が普及する必要があります。で、普及するには、手の届く価格まで下がる必要があります。
ご存じの方が多いと思いますが、2017年中にModel 3が登場します。価格はなんと3万5千ドル。一般庶民が頑張れば手が届く金額まで下がってくるのです。
Model 3の登場が、電気自動車の価格破壊のトリガーを引くことは間違いないですね。
過去10年間のスマホの価格破壊
10年前にiPhoneが登場してから、この10年間でスマホのコモディティ化は進み、スマホ市場の価格破壊は起こりました。わたくしは、電気自動車も同じ運命を辿ると予測しています。
スマホの価格破壊が10年間かけてじっくり行われてきたのに対して、電気自動車の価格破壊はもっとスピードが早いと思うけどね。
- 2007年にiPhoneが登場
- 2010年頃、Androidが普及
- 2012年頃、ポンコツだけど、中華製の格安Androidが1万円くらいで登場
- 2017年には、テクノロジーのコモディティ化で、かなり性能のよいミドルスペックのAndroidスマホが1万円くらいで登場
特に新興国では、100ドル以下のミドルスペックのスマホが売れ筋のようです。
ヤンゴンの空港ではテレノールがアルカテル(Alcatel)ブランドのTCL製スマートフォンをプリペイドSIMと合わせて約6,000円で販売していた。旅行者に限らずミャンマーの消費者でもなんとか手の届く価格帯だ。他社のスマートフォンを見ても、店舗で一番目立つ位置に展示されているのはやはり日本円で1万円を切るモデル。
まとめ
2017年は、テスラのModel 3が発売されます。
また、2017年中に中国のスタートアップ8社が電気自動車の量産を開始します。
電気自動車の価格破壊は、ものすごく早いスピードで進む気がしませんか?電気自動車の価格破壊がいよいよ目前に迫ってきました。
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