スマホの台頭によって、消費者が何か商品を購入する際、Google検索をしなくなりました。
Google検索をする代わりに、スマホでAmazon・楽天・ZOZOのアプリを開き、アプリ内で検索して購入するようになったのです。
ネットショッピングは、大手プラットフォームに寡占しつつあるのが現状なのです。
今日のエントリーは、小規模な「ECサイト」が生き残る方法についてです。
消費者がプラットフォームで商品を購入する理由
消費者が、Amazonや楽天などのプラットフォームで商品を購入する理由は4つあります。
- アプリを使うと検索が快適
- 詐欺にあっても保証してくれる
- 個人情報が流出しにくい
- ポイントが貯まる
アプリを使うと検索が快適
スマホの小さな画面でSafariやChromeを使って商品を検索をするよりも、Amazon・楽天・ZOZOなどのアプリで検索したほうが、商品を検索するのに快適だし、欲しい商品が簡単に見つかります。
詐欺にあっても保証してくれる
プラットフォームで購入すると、クレジットカードで決済したけど実際に商品が届かなかったなど、詐欺にあった際に、プラットフォーム側で保証してくれます。
なので、商品にもよりますが、Amazonでの価格が、聞いたことのないECサイトよりも100円、200円高いくらいだったら、Amazonで購入することになりますよね?
小規模なECサイトだったら、詐欺にあっても絶対に保証してくれませんからね。
個人情報が流出しにくい
Amazonなどのプラットフォームは、個人情報の取り扱いもしっかりしているので、ユーザーは安心して、個人情報を入力できるというのがあります。
でも、小規模なECサイトの場合、ECサイトの管理が杜撰だったりして、個人情報が漏洩するという事件も度々起こっています。
通販サイトが不正アクセスを受けて、顧客情報を流出させてしまう事故が後を絶たない。情報処理推進機構(IPA)では1月、SQLインジェクションのぜい弱性に関する注意喚起を公表。ぜい弱性があることを知らないまま運営しているサイトは相当数あるとみられるからだ。
ポイントが貯まる
消費者は、Amazonポイントや、楽天ポイントで囲われていくことになります。
なぜ価格.comのショッピングの売上は落ちてるのか?
スマホが登場してから、価格.comのショッピングの売上は落ちています。
価格.comを運営するカカクコムの決算は絶好調のようですが、伸びているのは食べログですからね。
価格.comのショッピングの売上が落ちた理由は、以下3つが考えられます。
- 消費者がアプリから購入するようになった
- ユーザーの利便性が高くない
- 通販業者の信頼性
消費者がアプリから購入するようになった
価格.comのショッピングの売上が落ちたのは、消費者がGoogle検索ではなく、スマホのアプリから商品を購入するようになったというのが、最大の理由です。
ユーザーの利便性が高くない
もう一つの理由は、価格.comに掲載されている店舗で商品を購入する際、ウェブサイトの使い勝手がユーザーの利便性を無視している点です。
価格.comに掲載されている店舗は、1円でも安く提供するために、クレジットカード決済が利用できない店舗が多いのです。
また、発送もAmazonほど早くないです。
通販業者の信頼性
価格.comに掲載されている通販業者の信頼性も、消費者が購入する際の重要な要素です。
価格.comは、大手ECサイトから弱小ECサイトまで存在するので、お金を払ったけど、商品を送ってこないというリスクも0ではありません。
一応、価格.comでは、価格.com安心支払いサービスを提供していますが、商品代金が1万円以上の場合、1.9%の安心取引料が別途かかります。
ネットショッピングの普及率の推移
ネットショッピングの普及率の推移を見てみましょう。
総務省の調査によれば、2人以上の世帯がネットショッピングを利用した割合は、2002年は僅か5.3%でしたが、2015年には27.6%と、5.2倍に増えています。
ネットショップ数の推移は?
ググってみましたが、ネットショップ数の推移の統計データは見つかりませんでした。
出典元の記載がない怪しいデータなら山ほどあったけど・・・
東京商工リサーチによると、ネット通販市場では、倒産する企業が増えています。
ネットショッピングのパイは増えてるけど、倒産しているネットショップも増えているということになります。
ネット通販市場は拡大しているけれども、倒産する企業が増加しているらしい。
東京商工リサーチが2015年12月に公表した「2015年1-11月『通信販売・訪問販売小売業』の倒産状況」によると、通信販売・訪問販売小売業の倒産が増えているという。
2015年1-11月累計で2009年の調査開始以来、倒産は最多となる64件に拡大。調査を開始した2009年以降では2013年(56件)の年間件数を上回った。
ネットショップ数の倒産が増えているというのは、わたくしの実感と同じなんですよね。
「価格.com 倒産」の検索クエリでググると、色んな情報が出てきます。有名なのは、PCサクセスの倒産です。
Wikipediaによると、
PCサクセスは、かつて存在した株式会社サクセスが運営していたコンピュータ関連商品の通販・直販店。
秋葉原電気街の界隈に本社と2店舗を構え、価格.comやコネコネットなどの価格比較サイトに最安値で製品を多数掲載・販売し、価格競争を繰り広げていたことで知られる。また、楽天やライブドアでOA家具の販売を行うEZ-SUCCESSや釣り情報サイト「つりnet」も運営していた。
現在は東京地方裁判所に自己破産を申請し受理されたため、営業を終了している。
PCのように、どこで購入しても同じ商品をネットで販売する場合、価格の叩き合いになります。インターネットは価格の比較が一発で可能ですからね。
今後、小規模な「ECサイト」が生き残る方法
今後、小規模な「ECサイト」が生き残るには、最低限以下の6つのことは行わないとダメです。
- 価格の叩き合いになる商品を扱わない
- Amazonなどのプラットフォームで売っていない商品を取り扱う
- コンテンツマーケティングによるサイト運用
- 正しい知識を持ったSEO対策
- ソーシャル運用
- 個人情報についての対策
ECサイトのコンテンツマーケティングによる集客方法については、以前のエントリーに詳しく書きましたので、良かったら見てください。コンテンツスパムにならないように注意してくださいね。
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