ついにスナップチャットが上場します。
上場時期は、早ければ2017年3月と言われています。
時価総額は200億〜250億ドルということなので、日本円でおよそ2兆2千億円〜2兆7千億円という大型上場案件になる模様。
フォトメッセージングサービスの米スナップチャットが新規株式公開(IPO)の申請を非公開で米証券取引委員会(SEC)に提出した。事情に詳しい関係筋が15日に明らかにした。
関係筋によると、同社のIPOはテクノロジー企業としては近年で最大級となる見込みで、時期は早ければ3月とみられている。IPO時の時価総額は200億─250億ドルに上る可能性がある。
米国では新規産業活性化法(JOBS法)に基づき売上高が10億ドルを下回る企業は非公開でIPO申請を行うことが可能で、財務情報を開示することなく投資家の需要を測ることができる。
Facebookによる買収には応じなかった
スナップチャットは、2013年にFacebookから買収の提案を受けます。買収額は30億ドル。
でも、スナップチャット創業者のエバン・スピーゲル氏はこの提案を断るんですよね。
IPOの時価総額は200〜250億ドルなので、断って大正解でした。
Facebookによるスナップチャット潰し
Facebookは、2013年にスナップチャットに買収提案を断られてから、様々なスナップチャット潰しを行っています。
いくつか例を上げてみていきましょう。
Facebook Slingshot
2014年にリリースされたメッセージが消滅するアプリでした。
スナップチャット潰しの一環のアプリでしたが、2015年にリリースは終了・・
MSQRDの買収
2016年3月には動画フィルターアプリのMSQRDを買収しました。
MSQRDのアプリを使えば、自撮り動画にフィルターをかけたり、顔を入れ替えたりすることが可能です。
スナップチャットの機能とモロかぶります。
Secret Conversations
Messengerに搭載された機能で、タイマーで設定した期間が過ぎるとメッセージが自動消滅します。
2016年の夏からMessengerに実装されました。
タイマーを設定して、スレッドからメッセージを消去すこともできます。
IT大手の上場と比較してみる
IT大手の上場と比較してみます。
2004年にナスダックへ上場しました。
公開価格85ドルでしたが、株価は着実に上がっています。
2016年のGoogleの時価総額は?
2016年のGoogleの時価総額は6054.3億ドル。日本円でおよそ66兆円。
↓2014年の時価総額が4004億ドルで、上場直後から14.7倍に上がったと言われています。
インターネット検索最大手の米グーグルは19日、2004年に米ナスダック市場に上場してから丸10年を迎えた。ネット広告事業の高い収益力を背景に、昨年の売上高は04年の19倍、純利益は32倍に拡大。時価総額は14.7倍に増えた。
「普通の会社にはならない」という共同創業者の宣言通り、スマートフォン(スマホ)から自動運転車まで領域を広げながら驚異的な成長を続けている。S&PキャピタルIQによると、19日の終値に基づいたグーグルの時価総額は4004億ドル(約41兆2200億円)
2012年にナスダックへ上場しました。
初値をもとに算出した時価総額は約1150億ドル(約9兆1千億円)と、米企業では外食大手マクドナルドなどを上回る水準に達した。
2016年のFacebookの時価総額は?
2012年の上場直後の時価総額が1150億ドルだったのに対して、2016年における時価総額は、3761.6億ドルと3.27倍へ。日本円でおよそ41兆円。
2013年に上場した際、株式公開数7000万株に対して、およそ30倍の応募が殺到しました。
その結果、IPO価格の26ドルを上回る45.1ドルの初値の後、50ドル近くまで株価が上がったので、時価総額は318億ドルに達しました。当時の為替レートは1ドル=100円だったので、およそ3兆1800億円の時価総額ということになります。
2016年のTwitterの時価総額は?
2013年の上場直後の時価総額318億ドルに対して、2016年の時価総額は、113.4億ドルと約1/3へ。日本円でおよそ1兆2360億円。
Salesforceまでもが去りTwitter株が大幅安、時価総額でWeiboに抜かれる
LINE
2016年7月に上場しました。日米両市場への同時上場でした。
日本市場は東証1部に上場して、初値は公開価格3300円を48.4%上回る4900円でしたので、上場直後の時価総額はおよそ1兆円。2013年のTwitterが上場した際の時価総額とほぼ同じです。
現在のLINEの時価総額は?
現在の株価は4010円ですので、時価総額はおよそ8000億円になります。
まとめ
スナップチャットがFacebookの買収を断って以来、スナップチャットは、Facebookのライバル企業へ自社を売り込むか、上場するかのどちらかの選択肢だったように思います。
スナップチャットのユーザーは、18〜24歳のユーザーが67.9%を占めます。
若者ユーザーは、親世代に自分達のプラットフォームを荒らされたくないはずなので、スナップチャットは若いユーザーを他ゲットとしたプラットフォーム展開を進めていくはずです。
今後、どのような事業展開していくのか楽しみです!
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