Calexit というハッシュタグをご存知ですか?
アメリカ大統領選挙でトランプ氏の次期大統領就任が決まると、#Calexit が、ソーシャルで拡散されています。
Are you down with #Calexit like this supporter is? pic.twitter.com/3aOalrE7ZL
— Yes California (@YesCalifornia) 2016年11月10日
Calexit とは、カリフォルニア州の独立を目的としたワードです。
トランプ氏の政策として掲げる「反移民政策」「人種差別的な発言」「女性蔑視の発言」「ジェンダー問題」に関して、大半のカリフォルニア州の住民は失望感を覚えているのです。
↓なんと76%の人がカリフォルニア州の独立を支持しているのです。
CALIFORNIA: Are you ready to secede from the United States? #Calexit
— Yes California (@YesCalifornia) 2016年11月9日
yescalifornia.org というサイトも盛り上がっている模様。
米大統領選で共和党候補のトランプ氏が勝利したことで、伝統的に民主党が強いカリフォルニア州では米国からの“独立”がにわかに盛り上がっている。英国が国民投票で欧州連合(EU)からの離脱を決め、流行した「Brexit(ブレグジット)」ならぬ、「Calexit(カレグジット)」という言葉がトランプ氏の当選後、ソーシャル・メディア上で話題のキーワードになった。
大統領選で同州では民主党候補のクリントン氏が61・5%を獲得。トランプ氏(33・2%)に大差をつけて勝利した。ところが、トランプ氏の当選が確実視されると、大手配車サービス「ウーバー」などに投資してきたことで知られる著名ベンチャー企業家、シャービン・ピシュバー氏はツイッターで、「もしトランプ氏が勝ったら、カリフォルニアが自分の国になるキャンペーンに投資する」とつぶやいた。
カリフォルニア州で独立はありえるのか?
カリフォルニア州は民主党の地盤でリベラルな人が多いので、独立してもいいという住民は多いだろうね。
もともと、1848年に金が発見されて、カリフォルニア・ゴールドラッシュで人々が集まってきたところですから。
国際通貨基金(IMF)によれば、カリフォルニア州における2015年の経済規模は、世界第6位です。独立しても経済的には十分やっていけることは間違いないです。
2015年は米カリフォルニア州の経済規模が、フランスを抜いて世界第6位だったことが明らかになった。州経済の活況と強い米ドル相場が支えとなった。
カリフォルニア州の6月の官報によると、同州の2015年の成長率は実質4.1%、総生産は2兆4600億ドルだった。
国際通貨基金(IMF)の統計によるとフランスの国内総生産(GDP)は2兆4200億ドルで世界第7位となり、インドは2兆0900億ドルで第8位だった。
カリフォルニア州の独立に賛同するShervin Pishevar氏
超高速旅客システムHyperloopの共同創業者のShervin Pishevar氏は、カリフォルニア州の独立にTwitter上でカリフォルニア州独立の具体的な案まで出してて面白い。
1/ If Trump wins I am announcing and funding a legitimate campaign for California to become its own nation.
— Shervin (@shervin) 2016年11月9日
共和党の支持者のピーター・ティール氏
ピーター・ティール氏は、シリコンバレーでは有名な共和党の支持者です。
この人は、Paypal創業者の一人で、2002年にPayPalを米eBayにバイアウトした資金で億万長者になったんですよね。
現在は、ビッグデータ解析企業Palantir Technologiesの会長をしており、政府機関のデータ解析を請け負っています。
Facebookの取締役も務めています。
米大統領選で、シリコンバレーの著名人としてはほぼ唯一トランプ氏支持を表明してきた億万長者のピーター・ティール氏が、次期大統領の政権移行チームに参加すると報じられた。
トランプ氏当選後のIT大手CEOによるメッセージ
トランプ氏当選後のIT大手のCEOによるメッセージを紹介します。
Apple ティム・クック氏
トランプ氏は「iPhoneをアメリカ国内で製造する」などという発言で物議を醸しています。
また、2016年2月にFBIがiPhoneのロック解除を依頼してAppleが断った際には、「iPhoneをボイコットしよう」と支持者に訴えていたので、Appleは戦々恐々でしょう。
↓ティム・クック氏画全社員に送ったメッセージ。一切トランプ氏の名前は出さず、未来へ向かって前へ進もうという話をしています。
トランプ氏当選後、ティム・クックCEOがApple社員に送ったメッセージ
Facebook マーク・ザッカーバーグ氏
11月10日にFacebookにメッセージをアップしています。ティム・クック氏と同様、トランプ氏の名前はなく、世界をより良くして、未来の子どもたちのために働くというメッセージを残しています。
Twitter ジャック・ドーシー氏
11月10日にTwitter上でツイートしています。
This country was founded on one self-evident and undeniable truth: all people are created equal.
— ????????jack (@jack) 2016年11月10日
Amazon ジェフ・ベゾス氏
Twitterで祝福メッセージを贈っています。
Congratulations to @realDonaldTrump. I for one give him my most open mind and wish him great success in his service to the country.
— Jeff Bezos (@JeffBezos) 2016年11月10日
ベゾス氏が経営するワシントン・ポストとは、選挙中に一悶着あったようですね。
アメリカ大統領選で共和党の候補指名を確実にした実業家ドナルド・トランプ氏の陣営は6月13日、ワシントン・ポスト紙の記者証を剥奪した。
Microsoft サティア・ナデラ氏
Microsoft傘下のLinkedInにメッセージを載せました。
Google スンダー・ピチャイ氏
大統領選挙の結果についてメッセージは出していません。
ラリー・ペイジ氏、セルゲイ・ブリン氏もメッセージは何も出していないです。
まとめ
シリコンバレーは民主党の基盤だったこともあり、シリコンバレーにあるIT企業の多くは、ヒラリー・クリントン氏を支持していました。
ドナルド・トランプ氏が勝利したことで、シリコンバレーに激震が走っていることは間違いないです。
実際にトランプ氏が大統領に就任するのは1月20日なので、それまでは様子見ということになるんだろうね。
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