アメリカ大統領選挙の仕組みを知ってますか?

いよいよアメリカ大統領が決まります。

11月8日(現地時間)に、共和党ドナルド・トランプ氏と民主党ヒラリー・クリントン氏のどちらかが、第45代アメリカ大統領に選出されることになります。

アメリカ大統領選挙 候補者

ニュースを見てもアメリカ大統領選挙の仕組みが分からなかったので、調べることにしました。

アメリカ大統領選挙の流れ

アメリカ大統領選挙は、予備選挙と本選挙の2つのステップを踏むことになります。

以下の流れで進んでいきます。

  1. 【予備選挙】全米各州で党員集会と予備選挙・・・2月から6月まで行われます。
  2. 【予備選挙】民主党・共和党の全国大会・・・7月に行われます。
  3. 【本選挙】大統領選挙人の選出
  4. 【本選挙】一般投票・・・11月8日
  5. 【本選挙】大統領選挙人による投票・・・12月
  • 1、2の【予備選挙】は、民主党・共和党の各党が、候補者を一本化するための手続きです。政党公認候補を一本化する手続きというと分かりやすいかも。
  • 3、4の【本選挙】は、有権者が大統領を直接選ぶのではなく、特定の大統領候補への投票を宣誓している「大統領選挙人」に投票するという間接選挙になります。
  • 5の【本選挙】は、11月8日の一般投票の結果が覆されることはないので、儀礼的な意味合いが強いです。

1.【予備選挙】全米各州で党員集会と予備選挙

予備選挙によって、各党の候補者が一本化されます。

一般党員が、各党における候補者を直接選出するのではありません。各党の候補者は、一般党員の代理人となる「代議員」によって、夏に行われる党の全国党大会で決定されるのです。間接民主主義が徹底されています。

要するに、一般党員は「代議員」を選出して、その「代議員」が各党の候補者を選出するのです

2月から6月までの期間、代議員を選ぶために、全米で党員集会や予備選挙が行われることになります。ちなみに、「党員集会」になるのか「予備選挙」になるのかは、州によって異なります。

ちなみに、テレビのニュースでは、厳密な意味での「党員集会」と「予備選挙」を区分することなく、両者を総称して「予備選挙」と呼ぶことが多いです。

党員集会

党員集会で「代議員」を選出する場合、集会の場で公開投票を行って、「代議員」を選出します。

「代議員」の選出方法は、両党・州によってバラバラです。

例えば、全米で一番最初に行われるアイオワ州の場合、共和党は投票で決定しますが、民主党は支持候補者別にグループ分けをしてから得票数で決定します。

予備選挙

予備選挙で「代議員」を選出する場合、一般の選挙と同様に、投票所に足を運んで投票します。

政党に登録した有権者がのみが投票できる「closed」方式と、政党に頭足していない無党派層が投票できる「open」方式があり、この点も州によって異なります。

スーパー・チューズデー

スーパー・チューズデーとは、アメリカ大統領選挙が実施される年の2月、3月初旬の1つの火曜日を指します。多くの週で同日、党員集会、予備選挙が開催され、多くの代議員を獲得できる日と言われています。候補者は、この日を上手く乗り切ることで、大統領候補としての指名を獲得することができるのです。

予備選で敗退していても、スーパー・チューズデーで復活したビル・クリントン氏は有名ですよね。以下、Wikipediaより引用します。

1992年、それより前の予備選挙で敗北していた民主党のビル・クリントン候補は、スーパー・チューズデーに行われた南部の予備選挙で確たる勝利を収めたことで、死から蘇った候補、として浮上した。クリントン候補は、最終的に、民主党大統領候補としての指名を受け、さらに大統領の地位を得た。

予備選挙における勝者総取り方式

各候補者が、予備選挙で「代議員」を獲得する場合、勝者総取り方式になる点が、アメリカ大統領選挙の面白いところです。

例えばカリフォルニは州で共和党の候補者が3人いた場合、A候補者が最も多くの票を得たとします。この場合、A候補者、B候補者、C候補者のそれぞれを支持していた「代議員」を、A候補者がすべて獲得できることになります。

なぜ、各党の候補者達が、予備選挙において、一人でも多くの「代議員」獲得を目指すのかといえば、大統領候補になるためには、全国大会で「代議員」の半数の票が必要だからです。

2.【予備選挙】民主党・共和党の全国大会

党員集会と予備選挙で選ばれた「代議員」によって、夏に行われる、党全国大会で各党の候補者指名が行われます。

みなさまご存知のとおり、2016年の予備選挙では、共和党からはトランプ候補、民主党からはクリントン候補が、大統領候補者として選出されました。

3.【本選挙】大統領選挙人の選出

各党の大統領候補者が決まると、今度は、大統領を選出するための「大統領選挙人」が選出されます。

一般有権者は、あらかじめ投票する大統領を宣誓している「大統領選挙人」に対して、投票するためです。

選挙人の数は、Wikipediaが詳しいので引用します。

選挙人の数は州ごとに、連邦上下両院の合計議席と同数が割り当てられる。ただしどの州にも属さないコロンビア特別区(DC)には選挙人数3が割り当てられる。これらの選挙人割り当て総数は538となる。

大統領選挙人はどうやって選出されるの?

大統領選挙人がどうやって選ばれるのかというと、州の各政党による党大会での指名、州の各政党による中央委員会の投票での指名ということになります。

↓どんな人がなるのかというと、基本的には州内の公職者、大統領候補と近い人、政党の有力者になるのです。

アメリカ大統領選挙の手続

実際にどのような者が選挙人候補になるかと言えば、州内の公職者、州内の党活動家、大統領候補と何らかのつながりがある者が一般的である。彼らの党に対する長年の貢献が認められ、指名されることが多い。

↓でもね、調べたところ、ブルーカラーの大統領選挙人もいるのです

米大統領選の鍵握る選挙人、トランプ支持を貫く理由を告白!

人口わずか2500人の湖畔のリゾート地に、大統領選の鍵を握る人物が住む。ジョン・ハガード、75歳がその人だ。

ジョンは地元で配管サービスの会社を経営するビジネスオーナー。11歳で初めて銃に触って以来、ミシガンの大自然の中で狩猟の腕を磨いてきたハンターでもある。彼は、ミシガン州の「選挙人団」(electoral college)の1人なのだ。

4.【本選挙】一般投票

11月8日に有権者による投票が行われます。ここでアメリカ大統領が実質決まります。

予備選挙の「代議員」と同様、有権者は直接大統領を選ぶのではなく、あらかじめ自分が指名する大統領候補を宣誓している「大統領選挙人」に投票することで、アメリカ大統領は選出されるのです。

予備選挙同様、本選挙でも間接民主主義が徹底されているのです。

一般選挙における勝者総取り方式

アメリカ大統領選挙での独特の方式です。

選挙区で最多得票を得た者が、その選挙区に割り当てられた議席や得点などの全てを獲得する方式。
48の州とコロンビア特別区では過半数を取った者に全大統領選挙人が分配される勝者総取り方式を採用している。残りのネブラスカ州とメーン州では、勝者総取り方式と小選挙区制の一票式並立である。

勝者総取り方式

例えば、カリフォルニア州では、55人の大統領選挙人が選出されます。例えば、有権者による選挙結果が、28人がクリントン氏、27人がトランプ氏という接戦の場合、1票でも多い票を獲得したクリントン氏を、55人の大統領選挙人 全員が支持するという仕組みになっています。

5.【本選挙】大統領選挙人による投票

12月に大統領選挙人による投票が実施されますが、これは儀式的な意味合いが強いです。

すでに、11月8日の一般投票で、どちらの候補者が大統領になるのかは決まってしまいますからね。

まとめ

以上が、アメリカ大統領選挙の仕組みになります。

予備選挙・本選挙ともに、間接選挙という点が日本とは異なります。

1年間かけて予備選挙・本選挙を通じて、ようやく大統領が決まるのです。実際に就任するのは、来年の1月20日からとなりますが、どちらの候補者がなるにせよ、日本は大きな影響を受けることになります。

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