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海外でのアクセスはVPNを使うべし!

インターネットセキュリティーテクノロジー

10月に海外に行くこともあって、VPNについて調べていたところ、こんなニュースが飛び込んできました。

世界最大のVPNサービスHotspot Shieldがブラウザプラグインを提供…VPNを一挙に大衆化

ブラウザのプラグインって素晴らしいですね。どちらかと言うと、ITリテラシーの高い人向けのサービスであるVPNへの敷居が低くなりますからね。

海外のホテルや空港でWi-fiを利用する場合、いくらWi-Fiのパスワードがあるとは言っても、誰でも入手できるパスワードですから、悪意のある人がいれば覗き放題です。セキュリティーはかなり低いです。これを防ぐために、VPNサービスを使います。

VPNとは

Virtual Private Networkの略です。仮想プライベートネットワークのことを指します。

データの送受信は認証や暗号化で保護されるので、データの漏洩や盗聴などの危険性が低くなります。

例えば、支店がたくさんある企業では、企業内ネットワークの拠点間の接続に使ったりします。

また海外のホテルなどのWi-Fiを使う場合、どこで盗聴されているか分かりませんが、VPNを使うことでデータの送受信は暗号化されるので、漏洩のリスクが減ります。

VPNのメリット

通信が暗号化される

VPNを経由した通信はすべて暗号化されるので、空港などのWi-Fiを利用する際、盗聴者がいたとしても、通信を覗くことはできません。

無線LANのメール丸見え 成田、関西、神戸の3空港

成田、関西、神戸の3空港が提供する無料の公衆無線LANサービスでインターネットを利用した場合、送信したメールの宛先や中身、閲覧中のウェブサイトのURLを他人がのぞき見できる状態になることが26日、神戸大大学院の森井昌克教授(情報通信工学)の実地調査で確認された。

IPアドレスの秘匿が可能

IPアドレスがVPNサーバーへ書き換わるので、匿名でメールやメッセージを送信することが可能です。

これを悪用すれば、発信元のIPアドレスを隠したままデータ通信を行うこともできるのですが・・・

海外でしか使えないWEBサービスを利用

海外でしか利用できないサービスを受けることができます。

例えば、Spotifyは日本のIPアドレスから接続することができませんが、アメリカにあるVPNサーバーを利用すれば、Spotifyで音楽を聞くことも可能です。

また、日本のサブスクリプションの「AWA」「LINE MUSIC」は海外からのIPアドレスからは接続することができませんが、VPNを使えば海外から聴くことができるようになるのです。

グレートファイアウォールを回避できる?

以前は、中国国内から国外のVPNサーバーへ接続すれば、中国の検閲規制が及ばずにインターネットにアクセスすることができました。

ところが、2012年よりグレートファイヤーウォールが進化したため、VPNプロトコルを自動で学習、発見、遮断する能力を備えました。

VPN遮断

2015年にはVPNサービスごと遮断を開始し始めて、VPNサービスそのものをブロックし始めているようです。なのでVPNによって、中国国内からGoogle・Facebook、Twitterへアクセスできたり、できなかったりする模様です。

現在の中国政府の技術では簡単にVPN接続を遮断できるはずですが、今のところ完全遮断はしておりません。

中国、海外VPN業者の接続を遮断。

グローバルタイムズが伝えたところによると、中国当局が外国のVPN業者の接続を制限していることがわかりました。
AstrillのVPNサービスを購入したユーザーらは、TwitterやFacebookにアクセスできないことに気づいたそうです。接続できなくなったのは金盾のアップグレード以後。L2TP, IPSec, PPTPなどiOSで利用できるVPNプロトコルが利用不能となっている模様。OS Xではまだ接続できているようです。

VPNサービスはどう選ぶ?

VPNを使えば、通信が暗号化されますので、セキュリティーのために導入したいという方も多いと思います。

また、グレートファイアウォールも回避できることから、中国でLINE、Facebook、Googleのサービスを使うなら必須ともいえます。

VPNサーバーに残る情報

VPNサーバーとユーザー間が暗号化されるとはいえ、VPNサーバーにはユーザーのIDやパスワードの情報は残ります。

安全のためのVPNサービスなので、大手の会社を選んだ方がいいです。セキュリティーやサポートも充実しているのと,ネットワークの回線が太いので通信速度も早くて快適です。

中には無料VPNなどを装い、IDとパスワードを抜きまくる業者もいますので、零細VPNサービスにはくれぐれも気をつけて下さいね。VPN接続の際は、信頼できる会社のVPNサービスを使った方がいいです。

Hotspot Shield

世界最大のVPNプロキシサービスです。これまで3億5000万以上ダウンロードされていますので、安心して使えるサービスとなります。

Hotspot Shieldのブラウザプラグイン

Hotspot Shieldより、ChromeとFirefox用のプラグインがリリースされました。帯域も無制限なので、YouTubeやNetflixなどの動画コンテンツも快適に見ることができます。

VPNアプリをインストールするという手間が省けますので、誰でも簡単にVPNを使ったセキュリティーの高い通信を体験できます。

Chrome用プラグイン

Hotspot Shield Free VPN Proxy – Chrome ウェブストア

Firefox用アドオン

Hotspot Shield Free VPN Proxy – Add-ons for Firefox

VPNアプリ

Hotspot Shieldでは、VPNアプリも開発しています。

Hotspot Shieldのブラウザプラグインよりもセキュリティは上がるので、VPNアプリの方がオススメです。

「Hotspot Shield 有料版」「Wi−Fiセキュリティ」は、アプリ自体は全く同じです。ソースネクストが、Hotspot Shieldとライセンス契約して提供しています。なので「Wi−Fiセキュリティ」の方が少し安いです。

無料版と有料版の違いは、VPNの接続先が異なります。

  • 無料版のアプリ・・・VPNの接続先がアメリカのみ
  • 有料版のアプリ・・・VPNの接続先を20カ国から選ぶことが可能です(日本、インド、アメリカ合衆国、イギリス、オーストラリア、カナダ、中国、チェコ共和国、ドイツ、デンマーク、スペイン、フランス、香港、アイルランド、オランダ、ロシア、スウェーデン、トルコ、ウクライナ、メキシコ)。

まとめ

海外のビジネスホテルや空港の無料Wi-Fiは、誰に覗かれているか分かりません。

Wi-Fiにパスワードがかかっていないこともあるし、仮にパスワードがかかっていても、誰でも入手可能なパスワードですからね。

最低でも「Hotspot Shieldのブラウザプラグイン」をインストールしてくださいね。

できれば、VPNアプリをインストールすることをオススメします!