UberとLyftでは、地図に投資することで新しいテクノロジーを開拓しています。
スマホのアプリで地図と言えば、Googleマップがぶっちぎりで使いやすいですよね?そこで、UberとLyftでは、Googleからの人材を確保するという作戦に出ているのです。
GoogleからUberやLiftに人材が流出
GoogleからUberに人材が流れているというのは有名な話ですが、GoogleからLiftにも人材は流れています。
GoogleからUberへの人材の流れ
2017年1月23日のニュースです。
The Vergeの伝えるところによると、Googleの元エンジニアで検索エンジンのランキングアルゴリズムの開発に大きく貢献したAmit Singhal氏が、シニアバイスプレジデントとしてUberに移籍するという。
Uberに移籍後は、同社のマップ・マーケットプレイス部署を率い、Uberが取り組んでいる自動走行車のエンジニア部門の強化を目指すという。
昨年8月、Uberは5億ドルを投じて自社独自の道路地図を作る計画があることが報道された。Uberが強化をしている自動走行車の事業を進めるにあたっては、スマートな地図情報は必須だ。今回のSinghai氏の移籍以前からもGoogleのエンジニアや経営陣を引き抜き、優秀な人材獲得に奔走してきた。
GoogleからLyftへの人材の流れ
2017年2月12日のニュースです。
北米におけるUberの最大の競合「Lyft」に強力な人材が参画した。Googleのストリートビューチームを立ち上げた Luc Vincent氏だ。
Googleに12年間在籍したVincent氏は、新天地で”mapping and marketplace”(地図とマーケットプレイス)のチームを率いる。
まずは、Lyftアプリが使うリアルタイムの地図情報を改善・改良することが目下のゴール。だが、将来的には、同社の自動運転車の取り組みに貢献したいとコメントしている。自動運転車がスムーズに走るには、高解像度の地図が必要不可欠であることは言うまでもない。
なぜUberとLyftは地図に投資するのか?
なぜ、UberやLyftが地図に投資するのかというと、タクシードライバーが自動運転車に代替された時のことを想定しているからです。
現状、UberもLyftも人間のドライバーが運転していますが、Lyftでは2021年までに半分以上のLyft rideが自動運転になると言われています。
自動運転になった際、ピックアップを待っている乗客を探すのに、地図の精度は今以上に求められます。だって、人間のドライバーのように目視できないからね。
日本のタクシーアプリはレベル低すぎ・・・
UberやLyftが、地図に投資して、テクノロジーで世の中を変えるという姿勢を強く感じるのに対して、日本のタクシーアプリはレベル低過ぎです。
既存のテクノロジーを組み合わせて、パッケージにしてるだけですからね。
こんなことじゃ、2020年の東京オリンピックでは、自動運転タクシーはUberやLyftだけなんてことになりそう・・・
官民連携で始めた京都市内の訪日客専用タクシーが3月、どこにいても配車アプリで呼び出せるようになる。日本交通(東京・千代田)が開発するアプリを導入する。
まとめ
シリコンバレーの有能な人たちって、時価総額ランキング世界第2位のGoogleに在籍してても安住しないところが凄いよね。
Googleで世の中を変えるテクノロジーを作った人たちが、新しい新天地であるライバル会社に移って、更に世の中を変えるテクノロジーを作っていくという新陳代謝を起こしています。
日本のタクシー業界は、ガラパゴス感がハンパないので、このままいくと、日本のタクシーは、UberやLyftに吸収されてしまうことだって十分考えられるよね・・・
もしくは、日本のタクシー会社がUberやLyftのシステムを導入するとかね。
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