2023年3月をもって、ローカルミエルカの顧問を退任しました。
古澤暢央さん、鈴木謙一さんとのご縁により、2021年6月より参画したので、1年10ヶ月ローカルミエルカをサポートしてきました。
若くて優秀な方に恵まれ、スピード感溢れる仕事の進め方など、iSchoolの業務だけでは経験できないものを体験しました。
外部顧問の立場でしたが、社員の皆さま、Faber Companyのお取引先企業の方々には大変お世話になり、本当に感謝しています。
ここから先は、自分自身の備忘録のため、あまり面白いお話ではありません。興味のある方だけご覧ください。
東京のSEO会社へのコンプレックス
「東京のSEO会社はお客様にどんなコンサルティングを提供しているのだろうか?」
業界未経験・独学でウェブ集客の仕事を始めた自分が持っていたコンプレックスです。
顧問就任までいつも抱えていた悩みでした。
いや、今でも同じような悩みはあり、「東京のSEO会社」から「〇〇さん」に主語が変わっただけかもしれません。
当時このような悩みがあった中、Faber Companyに対して、自分がどんな価値を提供できるのだろう?
顧問就任の当日まで、そんなことを考えていたような気がします。
会社の理念
僕はコンサルティングをする際、その会社の理念やメッセージを頭に叩き込むことから始めます。そこへの共感なくして、お仕事をご一緒させていただくことは難しいからです。
Faber Companyの理念について、当時のアーカイブを見ると、次のように書かれております。
ロゴマークの文字を横断している赤い線は言葉を紡(つむ)いでいる様子、「職人と仲間たち」の強い結束力や 信頼感を表現しています。タグラインの「言葉を磨く、絆を紡ぐ」には、”「ことば」をつむいでいく=綿から繊維を引き出して縒(よ)りをかけて糸を作るように、多数の関連語から重要なものを抽出し、職人の技で丹念に手をかけてひとつのWebサイトを形成していくと、これまでの検索でフォローできなかった、潜在的ニーズを持つ新規ユーザーに出会える”、という意味が込められています。
社名の「Faber」はラテン語で「職人」の意であり、「Faber Company」とすることで「職人と仲間たち」を意味しています。
「職人と仲間たち」を大切にしている会社だと認識し、何かしら自分の持っている知見をテクノロジーに落とし込むことができるのであれば、僕の存在意義はあるのかなと思っていました。
顧問就任の当日
2021年6月1日のことは今でも覚えており、とても懐かしいです。
基本的にリモートでの参画でしたが、次のような理由で、当日神谷町のオフィスに出社しました。
- 現場の肌感を感じ取りたかった
- 直接挨拶したかった
- 仲間として認められたかった
どんな仕事をしていたのか?
守秘義務もあるので、多くを語ることはできません。
表に出ているものを紹介すると、対外的に次のようなことをしていました。
- セミナー登壇
- ミエルカチャンネルへ登場
- 記事監修
元々、人前で話をすることは苦手でした。
だいぶ鍛えられたと思っていて、30分でも1時間でも決まった時間で話せと言われれば、話せるようになったのは、顧問就任以後です。
環境が人を変えるといいますが、ありがたい経験をさせてもらいました。
事前準備
コンプレックスを解消するために、準備には人一倍時間をかけました。
顧問就任直後、定例MTGがあるたびに、次のような事前準備をしていました。
- 想定質問をスプレッドシートにまとめる
- 何を聞かれても答えられるように準備する
1時間のMTGに、2時間準備するくらいのことをしていたと思います。
そのくらい自分の引き出しが少なかったことへの裏返しでもあるのですが…
最初の3ヶ月くらいはそんな感じで、準備ばかりしていたのですが、それが功を奏したのか、9月頃からMTGの苦手意識はなくなったような気がします。
良かったこと
ツールベンダーはBtoB領域で戦っており、その世界を見られたこと。
新卒で入った会社 (キーエンス) で働いていた頃を思い出しました。当時、BtoB営業をしていたので。
自分だったら、ローカルミエルカをどうやって売り込もうかな?そんなことをよく考えて、一人ロープレをしていたような気がします。
顧問の役割は営業ではありませんが、キーエンスで学んだコンサルティング営業は、ウェブマーケティングの現場でも役に立つのではと感じたことは多々あります。
- クライアントがどんな課題を持っており、ツールを活用してどのように解決できるのか?
- コンサルティングと組み合わせるとどうだろう?
このようなことを考える機会があったことは、自分の頭の中を整理する意味でも、とても良い経験になりました。
なぜ退任したのか?
退任する決意を固めた理由はいくつかあります。
1つ目の理由は、顧問としての仕事をやり切ったこと。
GoogleビジネスプロフィールやローカルSEOについて、自分の持っている知見を提供し、僕の役割は終わったと感じています。
Googleビジネスプロフィールの運用についても効果的な手法の知見がたまっていると思います。
他のツールベンダーや競合になりうる会社から、顧問就任の打診もありましたが、自分のポリシーに照らし合わせ、すべてお断りしてきました。自分なりにではありますが、誠実にFaber Companyと向き合ってきたと自負しています。
2つ目の理由は、ローカルミエルカが、使い勝手の良いツールに進化したこと。
別に僕が関わっていることは関係ありません。
ツールの開発現場で、担当者が顧客の役に立つ機能は何か、侃侃諤諤の議論をして、開発を進めていることが大きな要因だと思います。
また、ローカルミエルカは、Googleのポリシーを遵守しているツールだということを、強く伝えたいと思います。
ツールがポリシー違反をすることで、最終的に迷惑がかかるのは顧客です。そういった状況を作らないようにしてきました。
今後どうしたいのか?
顧問に就任した2年前と今とでは、世の中の動きも、自分自身の興味関心も変わっています。
当時は、Googleマイビジネス (当時の名称) 一本槍が通用していましたが、今はだいぶ違うのかなと思っています。
世の中のニーズの変化に伴い、自分のやりたいことも変わっており、形を変えて、ローカル検索に貢献したいと思っています。
さいごに
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
特にオチもない話で恐縮です。
どこの馬の骨だかわからない自分を、顧問として採用していただいたFaber Companyには本当に感謝しています。
今後のローカルミエルカの発展をお祈りして。
ローカルミエルカのいちファンとして、応援してまいります。
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