ウェブサイトのサーバを移転する場合など、DNSを切り替える前に、新しいサーバでの挙動を確認したい時がありますよね?
その際、hostsファイルを書き換えることで、ウェブサイトを公開する前に、新サーバでウェブサイトの表示がおかしくないかどうかの確認をすることが可能です。
今日のエントリーは、Macでhostsファイルを書き換える方法について詳しいやり方を教えます。
hostsファイルとは
hostsファイルとは、OS上の設定ファイルの1つで、IPアドレスとホスト名の対応を記述したファイルのことを指します。
通常、インターネットで公開されているサイトは、サイトのデータが保管されているIPアドレスとホスト名が、DNSサーバによって紐付いています。
なので、ブラウザに「example.com」と入力すれば、対応したIPアドレスのサーバに自動的にアクセスできるので、「example.com」が表示されます。
ところが、サーバを移転する前に、新サーバでの挙動を確認したい場合もありますよね?
hostsファイルを書き換えることで、DNSサーバに関係なく、hostsファイルで指定した特定のサーバへアクセスできるようになります。
hostsファイルを書き換えるのはどんな時?
- サーバを移転する場合、新しいサーバでの挙動を確かめたい
- テスト環境で動作がOKだったサイトを、実際に運用するサーバで挙動を確かめたい
ターミナルからhostsファイルを書き換える
ターミナルからhostsファイルを書き換える方法を紹介します。
正直、この方法が一番オススメです。
- ターミナルを開く
- sudo nano /private/etc/hosts と入力
- パスワードを入力
- 指定したいサーバのIPアドレスとホスト名を入力
- 「control+x」で保存確認されるので「y」と入力して保存
- hostsファイルが書き換わる
1. ターミナルを開く
ターミナルを開きます。ターミナルは以下の場所にあります。
- アプリケーション→ユーティリティ→ターミナル
2. sudo nano /private/etc/hosts と入力
sudo nano /private/etc/hosts と入力します。
3. パスワードを入力
macOSのログインパスワードを入力します。
4. 指定したいサーバのIPアドレスとホスト名を入力
指定したいサーバのIPアドレスとホスト名を入力します。
ホスト名は、www有無の両方のホスト名を入れておくとベター。
5. 「control+x」で保存確認されるので「y」と入力して保存
「control+x」で保存確認されるので「y」と入力して保存します。
6. hostsファイルが書き換わる
hostsファイルが書き換わります。
「Hosts」アプリケーションを使って、hostsファイルを書き換える
「Hosts」アプリケーションを使ってhostsファイルを書き換えることも可能です。
以下の手順となります。
- 「Hosts」アプリケーションをインストール
- システム環境設定に「Hosts」が追加される
- hostsを設定する
- hostsファイルが書き換わる
1. 「Hosts」アプリケーションをインストール
「Hosts」アプリケーションをインストールします。
2. システム環境設定に「Hosts」が追加される
インストールすると、システム環境設定に「Hosts」が追加されます。
「Hosts」をクリックすると設定画面が立ち上がるので、左下の鍵のアイコンをクリックして、macOSのログインパスワードを入力し、管理者権限で実行できるようにしておきます。
3. hostsを設定する
hostsを設定します。以下の手順で行います。
①「+」をクリック
②「ip」「hostname」を入力
4. hostsファイルが書き換わる
入力した「ip」「hostname」で設定され、hostsファイルが書き換わります。
hostsの設定を無効にする方法
チェックを外せば、hostsの設定は無効になります。
hostsの設定を削除する方法
hostsの設定を削除するには、削除したい設定を選択して、「-」をクリックして、「Confirm delection」が表示されたら「Yes」をクリックすればOKです。
さいごに
以上、Macでhostsファイルを書き換える方法を紹介しました。
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